マクドナルド、決算受け上昇 客数は横ばいも客単価上昇が寄与=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
(NY時間09:35)(日本時間23:35)
マクドナルド<MCD> 307.29(+8.08 +2.70%)

 マクドナルド<MCD>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想範囲内に留まった一方、1株利益は予想を下回った。米国での既存店売上高は予想を上回っている。値下げのプロモーション効果で、来店客数は横ばいながら、客単価の上昇が寄与した。

 同社は、手軽な外食先としてのブランドを再強化するために割安メニューや販促施策を強化した。8月には一部のセットメニューの価格を引き下げ、ソーセージビスケットやダブルチーズバーガーなどで、1品購入でもう1品を1ドルで追加できるキャンペーンを実施。こうした値頃感を訴求する施策が奏功し、外食支出が軟調な環境でも売上は底堅く推移した。

 一方、海外部門では、ドイツ、オーストラリア、日本での好調が売上成長をけん引。ケンプチンスキーCEOは「厳しい環境下においても持続的な成長を実現している」とし、グローバル事業基盤の強さを強調した。

(7-9月・第3四半期)
・既存店売上高:3.6%増(予想:3.6%増)
  米国:2.4%増(予想:2.1%増)
  海外直営:4.3%増(予想:3.9%増)
  海外ライセンス:4.7%増(予想:5.4%増)
・1株利益(調整後):3.22ドル(予想:3.32ドル)
・売上高:70.8億ドル 3%増(予想:71.0億ドル)
・営業利益:33.6億ドル 5.3%増

(通期見通し)
・システム全体売上高成長に対し、店舗純増が2%超寄与
・営業利益率:40%台半ば~後半
・年間店舗純増:約1800店(新規開店:約2200店)
・FCF転換率:80%台前半

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。