シカゴコーン市況=反発、中国の輸入増期待を受けた大豆高に追随

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    430.50      436.00      428.75     435.25      + 3.75
   2026/03    444.25      450.00      442.75      449.50      + 4.75
   2026/05    452.75      458.50      451.50      458.25      + 4.75

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       375,758      338,314       1,616,914 (+ 4,476)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(10月31日までの週)
 生産量:日量112万4000バレル(前週比 3万2000バレル増)
 在 庫: 2265万5000バレル(前週比28万8000バレル増)
*米気象庁発表の6−10日予報(11月11日−11月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは反発。前日比は0.50セント〜4.75セント高。中心限月の12月限は
3.75セント高の435.25セント。

 中国による米国産農産物への関税の一部取り消しを受けた大豆の堅調が手掛かりとな
って買い優勢で運ばれた。一方で収穫終了による供給増加が依然として重石となり、上
げ幅は限られた。

 12月限は430.50セントで取引を開始した後に428.75セントの安値まで
軟化。安値を離れた後はじり高となり、欧州の時間帯は431〜432.50セントの
限られたレンジを中心に高下した。米国の時間帯を迎えると一段高となって434セン
トを下値支持線とする高もみとなり終盤に436セントの高値まで浮上。高値圏を維持
したまま引けを迎えた。
 米エネルギー省が発表した10月31日までの週におけるエタノール生産量は、前週
より3万2000バレル増加した112万3000バレルだった。同日時点の在庫は
28万8000バレル増加した2265万5000バレルだった。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では前線が停滞し中部を中心に降雨が発生。この降雨は今週を通して降
り続くだろう。これまでブラジル産地では乾燥が懸念されていたが、この雨により土壌
水分の回復が見込まれ、生育初期段階を迎えている大豆などの穀物にとっての慈雨にな
るだろう。
 アルゼンチン産地ではコーンなどの夏穀物にとって土壌水分は良好な状態を維持して
いる。今後は雨がちな天気が見込まれ、土壌水分も増加していく見通しとなっている。
この雨を受けて小麦は良好な状態を維持しているが多湿による疾病の発生が警戒され
る。
 シカゴ小麦は総じて続伸。他農産物と同様、中国による米国産農産物への一部関税の
取り消しの発表が買い支援要因になった。12月限はこれで3日続伸となり一時は今年
7月29日以来の高水準となる555セントまで浮上し、この日の高値圏で引けた。
 12月限は前営業日比4.50セント高の554.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは低気圧は来週にかけて北上する見通し。低気圧の移動に伴い乾燥した
天気が広がる見通しだが、すぐに次の前線が到来することが見込まれる。地域による
気温差が激しい状態になると同時に強風の発生も見込まれる。天気に恵まれ、収穫など
の農作業が進展するだろう。
今日の材料
・ブラジル産地では前線が停滞し中部を中心に降雨が発生。
・今週は乾燥が懸念されていたブラジル産地にとって慈雨が続く見通し。
・アルゼンチンではコーンなどの夏穀物にとって土壌水分は良好な状態を維持。
・米国の10月31日までの週におけるエタノール生産量は、前週より3万2000
 バレル増加した112万3000バレル。
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