アジア株 上海株4000ポイント回復、海外製AIチップ使用禁止で半導体上昇 米依存低減加速 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 26355.50(+420.09 +1.62%) 中国上海総合指数 4004.25(+35.00 +0.88%) 台湾加権指数 27989.75(+272.69 +0.98%) 韓国総合株価指数 4064.66(+60.24 +1.50%) 豪ASX200指数 8824.40(+22.45 +0.26%) インドSENSEX30種 83407.44(-51.71 -0.06%) アジア株は総じて上昇。 「世紀の空売り」で知られるバーリ氏の米AI株空売り騒動は結局、押し目買いの場を投資家に提供しただけだったようだ。ただ、エヌビディアとパランティアはきのうも下落して取引を終えており依然として警戒感は残っている。 米中緊張緩和も買い安心感につながっている。 トランプ米大統領が対中合成麻薬関税を10日から10%引き下げる大統領令に署名し、中国政府も正式に10日から対米24%関税の1年間停止を発表した。 上海株は1週間ぶりに4000ポイント台を回復、SMICなど半導体関連が大幅高。 中国政府が海外製AIチップを国産に交換することを義務付けているとの報道が材料視されている。中国当局は完成度が30%未満の政府支援データセンターに対して外国製チップの撤去と交換を求めているという。これは中国政府が米国依存度低減を加速させることを意味する。 中国習近平国家主席が自国のハイテク産業に対する自信を一段と高めれば対米強硬姿勢を強める可能性がある。中国とロシアが関係を強化していることもあり、トランプ氏からの反発が警戒される。 プーチン露大統領は米国が核実験実施ならロシアも実験を開始するとトランプ氏に警告した。ロシア国防相は核実験の準備を直ちに開始する必要があると主張しており、米国もしくはロシアが核実験を開始すれば冷戦最盛期以来の緊張となる恐れがある。 中国株高を受け香港株は上げ幅を拡大している。アリババやJDドットコム、テンセントホールディングス、快手科技、バイドゥ、美団、レノボなどハイテク関連が総じて上昇している。金属採掘会の紫金鉱業集団は3.1%高。MSCI中国指数に採用されたことや、米モルガンスタンレーによる投資判断「オーバーウェイト」設定が好感されている。 韓国株は1.50%高。一時マイナスに転じる場面があったが、中国株の上昇を受け上げ幅を拡大している。 外国ファンドは5日、韓国株を総額18億5000万ドル相当を売却したという。これは2021年8月半ば以降で最大規模。予想上回る経済成長とインフレ加速を受け11月利下げ期待が後退している中、バーリ氏報告による米ハイテク株安をきっかけに海外勢が利益確定に動いたようだ。韓国株は連日最高値を更新、年初来で70%近くも上昇している。
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