プラチナ市況=プラチナが概ね反発、期先3本が130円超の上げ幅維持

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/12          2026/10    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         19,700   +227    20,045 + 132  : 3,985.56   +14.16
銀          218.0   +5.0     232.0  +2.6  : 4,825.00   +52.00
プラチナ     7,427   - 33     7,231  +133  : 1,563.71   +16.19
パラジウム   7,000      0     7,000     0  : 1,432.29   +30.23
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    153.95   +0.23  ユーロ・ドル相場   1.1507  + 0.0019
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが概ね反発。ニューヨーク高と円安を受け
て買い優勢で始まった。その後、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、
金の再上昇につれ高となった。先限は正午前に124円高で推移。午後はドル建て現物
相場の上昇、金堅調で期先3本が130円超の上げ幅を維持。期近12月限が唯一、売
り優勢。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが33円安〜136円高、プラチナスポット
が67円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが3966枚、プラチナミニが431枚、プラチナスポット
が821枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは供給不足観測は織り込み済みも金に対して出遅れ感】
 プラチナ先限は前日のレンジ内取引ながら、3ケタ高を維持して引けた。夜間取引の
引け前に、今日の高値7250円をつけた。午前中に7143円まで上げ幅を縮小した
が、堅調地合いは崩れず。金が堅調に推移、日経平均株価が急反発したことことは支援
材料となったが、出来高は伸び悩んだ。
 内外市場とも金市場に左右される展開。プラチナは今年も供給不足が予想される。た
だ、ドル建て現物相場で長期波動線の200日移動平均線が通る1226ドルから約
27%、上方乖離しており、供給不足はかなり織り込み済み。現物価格で金とのサヤは
2422ドル。9月末の金とプラチナとのサヤは2259ドル。金は調整局面入りして
いるが、プラチナは金に対して、出遅れ感はある。ファンダメンタルズからは12月の
米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目の利下げ観測が再燃することが待たれ
る。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て相場】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1558.20ドルから、金軟調を受
けて売り優勢となり、午前中に1546ドル台まで下落した。11時過ぎから地合いを
引き締め、午後に入り、一段高となり、1569ドル台まで上昇。1562ドル台まで
押し目形成後、1569ドル台に再上昇。
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