東京株式(大引け)=607円安と反落、ハイテク株売られ一時5万円割れに

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 7日の東京株式市場で日経平均株価は反落。米株安を受けハイテク株などが売り先行となり、日経平均株価は一時5万円台を割り込んだが売り一巡後は下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前日比607円31銭安の5万0276円37銭。プライム市場の売買高概算は25億5210万株。売買代金概算は6兆9948億円となった。値上がり銘柄数は874と全体の約54%、値下がり銘柄数は682、変わらずは58銘柄だった。

 前日の米株式市場でNYダウは398ドル安と反落。ナスダック指数も下落した。米雇用情勢への警戒感が台頭し売りが優勢だった。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も値を下げてスタート。AI・半導体関連などハイテク株を中心に売りが膨らみ、日経平均株価の下げ幅は一時1200円を超え4万9600円台まで売られる場面があった。指数への寄与度が高いアドバンテスト<6857>やソフトバンクグループ<9984>が下落し、全体相場を押し下げた。為替相場が一時1ドル=152円台後半へ円高が進んだことも警戒された。ただ、後場に入ると日経平均株価の下げ幅は縮小。5万円割れの水準では押し目買いが流入した。高市首相が衆院予算委員会で、経済財政運営に関し、基礎的財政収支(PB)の単年度での黒字化を目指す姿勢を取り下げる考えを表明。積極財政への期待が高まったことも、相場の下支え要因となったようだ。結局、大引けにかけて下げ渋り日経平均株価は5万円台を維持して取引を終えた。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が安く、三菱重工業<7011>やIHI<7013>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>も軟調で日立製作所<6501>や任天堂<7974>が下落した。イビデン<4062>やローム<6963>が急落。味の素<2802>はストップ安。後場に決算を発表したフジクラ<5803>は業績予想を上方修正したものの材料出尽くし感から売られた。

 半面、キオクシアホールディングス<285A.T>やダイキン工業<6367>が高く、ファーストリテイリング<9983>や良品計画<7453>が値を上げた。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>やKDDI<9433>、中外製薬<4519>が買われた。前日に今期業績予想の上方修正を発表したリクルートホールディングス<6098>が急伸した。

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