ダウ平均は一時の400ドルを超える下げから反発=米国株概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ダウ平均は一時の400ドルを超える下げから反発=米国株概況

 きょうのNY株式市場は、アジア、欧州の株安もあり、寄り付きから売りが目立った。特にハイテク関連の売りが目立っており、マグニフィセントセブンなども多くがられていた。ダウ平均株価は寄り付きからマイナスで、昼過ぎには一時前日比400ドルを超える下げとなり、46500ドルを割り込む動きを見せた。その後は一転して買いが強まり、プラス圏を回復。ほぼ高値圏で引けている。週末を前にポジション整理の動きが広がった。連邦政府機関閉鎖が長期化しているが、週末などに動きがみられる可能性があるため、空売りなどを維持しての週末越えには少し慎重姿勢が見られた。終値はダウ工業株30種平均が74.80ドル高の4万6987.10ドル、ナスダック総合指数が49.45安の2万3004.54、S&P500が8.48高の6728.80。

 半導体大手エヌビディア<NVDA>の買い戻しなどが米株式市場を支えた。ハイテク売りの動きからマグニフィセントセブンの中でも売りが目立っていた同社株。一時は3%安の動きを見せていたが、引けにかけての買戻しにプラス圏を回復した。ダウ平均の下げ寄与度上位であった同社株のプラス転がダウ平均の全体を支える形となった。

 マグニフィセントセブンではテスラ<TSLA>が3%を超える下げ。寄り付きからエヌビディアと並んで売りが出ていたテスラは最後まで厳しい状況が継続した。アルファベットC<GOOG>アルファベットA<GOOGL>も寄り付きからの軟調地合いが最後まで響いた。

 新興ハイテクではAMD<AMD>が軟調。ハイテク株安の流れが重石となった。

 その他銘柄ではバイ・ナウ・ペイ・レーター(BNPL)と呼ばれる後払い決算大手のアファーム・ホールディングス<AFRM>が2026年の商品取扱高見通しを引き上げが好感され大幅高。同じく好決算が好感されたオンライン旅行会社エクスペディア・グループ<EXPE>も17%高と力強さがみられた。
 
 前日の決算を受けて売られたのはフィンテックプラットフォームのブロック<XYZ>。第3四半期調整後EPSや純利益がアナリスト予想平均を下回ったことが警戒された。ユニバーサル・ディスプレイ<OLED>も第3四半期売上高が予想を下回り売りが出ていた。

 エヌビディア以外のダウ採用銘柄では、塗料会社シャーウィン・ウィリアムズ<SHW>の買いが目立った。今週発表された好業績を受けた買いの流れが金曜日も継続した。コカ・コーラ<KO>なども堅調な動きを見せた。売りが出たのは産業機械のキャタビラー<CAT>やコンピューター大手IBM<IBM>。

アルファベットC<GOOG> 279.70(-5.64 -1.98%)
アルファベットA<GOOGL> 278.83(-5.92 -2.08%)
テスラ<TSLA> 429.52(-16.39 -3.68%)
エヌビディア<NVDA> 188.15(+0.07 +0.04%)
AMD<AMD> 233.54(-4.16 -1.75%)
アファーム・ホールディングス<AFRM> 73.62(+7.66 +11.61%)
ブロック<XYZ> 65.45(-5.48 -7.73%)
エクスペディア・グループ<EXPE> 258.25(+38.55 +17.55%)
ユニバーサル・ディスプレイ<OLED> 124.93(-10.41 -7.69%)
シャーウィン<SHW> 340.16(+6.50 +1.95%)
コカ・コーラ<KO> 70.55(+1.49 +2.16%) 
IBM<IBM> 306.38(-6.04 -1.93%)
キャタピラー<CAT>  563.10(-6.68 -1.17%) 

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