貴金属は、金とプラチナが反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円高を受 けて売り優勢となろう。銀はニューヨーク高を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴 金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.47ドル安の 4126.71ドル、銀が47セント高の5120セント、プラチナが8.56ドル安 の1578.50ドル、パラジウムは13.50ドル高の1446.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.08/10円で、前営業日の 大引け時点から0.15円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万0900円前後、銀は239.0円前後、プラチナ は7320円前後、パラジウムは7000円前後。 【NY金は短期筋の利食い売りが圧迫】 金はきのうの海外市場では、短期筋の利食い売りが出たことを受けて軟調となった。 金は短期筋の利食い売りが圧迫要因になった。米上院は、連邦政府の閉鎖を終わらせ るためのつなぎ予算案を賛成60、反対40で可決した。米下院は上院が可決したつな ぎ予算案を12日に審議する見通しである。一方、米民間雇用サービスのADPは、民 間企業が10月25日までの4週間に週平均1万1250人の雇用を削減したとの推計 を発表した。労働市場の減速に対する懸念からドル安に振れたことは下支え要因であ る。 銀はきのうの海外市場は、金軟調に上値を抑えられたが、ドル安を受けて押し目を買 われた。 【プラチナは金軟調につれ安】 プラチナはきのうの海外市場は、金に利食い売りが出たことにつれ安となった。 プラチナは金軟調が圧迫要因になった。米政府機関再開期待を受けて米連邦準備理事 会(FRB)の利下げ観測が高まったが、米下院のつなぎ予算案の審議が12日になる との見通しから、短期筋の利食い売りが出た。一方、労働市場の減速に対する懸念から ドル安に振れたことは下支え要因である。 <今日の予定> ・独消費者物価指数 2025年10月確報(連邦統計庁) MINKABU PRESS 東海林勇行
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