大阪12月限ナイトセッション 日経225先物 50090 -1210 (-2.35%) TOPIX先物 3328.0 -58.5 (-1.72%) シカゴ日経平均先物 50095 -1205 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦政府機関の一部閉鎖を終わらせるつなぎ予算が上下両院を通過し、トランプ米大統領が12日夜に署名して成立した。ただ、足もとで閉鎖解除に向けた動きを好感した買いが入っていただけに、人工知能(AI)銘柄を中心に利益確定の売りが優勢になった。「政策金利を据え置くのが適切」とのボストン連銀のコリンズ総裁による発言が伝わり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退したことも重荷になった。 NYダウ構成銘柄では、シスコシステムズ、ナイキ 、メルク 、シェブロン 、ベライゾン・コミュニケーションズ が買われた。一方で、ウォルト・ディズニー 、ゴールドマン・サックス・グループ 、エヌビディア 、JPモルガン・チェース 、キャタピラー の弱さが目立った。 シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は大阪比1205円安の5万0095円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比70円安の5万1230円で始まった。開始直後につけた5万1270円を高値にショート優勢の流れとなり、米国市場の取引開始直後に5万0800円を割り込んだ。その後も終盤にかけて下へのバイアスが強まるなかで5万0020円まで下げ幅を広げ、5万0090円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンで始まることになりそうだ。ナイトセッションでの大幅な下げによって、ヘッジ対応のショートが入りやすいだろう。ただし、足もとでボリンジャーバンドの+1σ(5万1340円)水準での攻防が続いていたことで、同バントと25日移動平均線(4万9870円)とのレンジが意識されていた。レンジ下限に接近してきたことで、売り一巡後は25日線水準での底堅さを見極めることになろう。 朝方はショートが膨らみやすく、瞬間的に5万円の大台を割り込む可能性はありそうだが、25日線水準がサポートとして機能するようだと、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。足もとでソフトバンクグループ<9984>[東証P]などAI関連株に持ち高調整の動きがみられていたこともあり、米国のAI関連株を中心とした下落についてもある程度は想定されていたと考えられる。 もっとも、日経225先物は4月下旬以降、25日線を支持線とした上昇トレンドを継続していただけに、同線を明確に割り込む局面では投資家心理の悪化につながるだろう。-1σ(4万8410円)辺りが射程に入ってくることも考えられるため、オプション権利行使価格の5万円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万9000円から5万1000円のレンジを想定する。 13日の米VIX指数は20.00(12日は17.51)に上昇した。一時17.51と前日比変わらずの水準をつける局面もみられたが、その後の上昇で25日線(18.60)および、抵抗線として意識されていた200日線(19.45)を上回って終えた。ただ、7日につけた直近の高値(22.72)までの上昇とはならず、過度なリスク回避姿勢は強まっていない状況である。 昨日のNT倍率は先物中心限月で15.14倍に低下した。25日線(15.20倍)を明確に下放れる形状をみせてきており、-1σ(14.96倍)が射程に入ってきそうだ。AI関連株への持ち高調整の売りが入りやすいと考えられるなか、ややNTショートに振れやすいだろう。 株探ニュース
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