NY金・銀市況=金が続落、米利下げ観測後退が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/12)  4084.4     4107.6      4006.8      4074.5     - 19.7
          (26/ 2)  4122.7     4142.7      4042.3      4109.8     - 19.7
   銀     (25/12)  5040.5     5111.0      4934.5      5071.1     +  2.5
         (26/ 3)  5107.5     5172.5      4997.0      5134.3     +  1.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           258,392       389,756       477,283        (-  3,594)
  銀           86,797       147,561       157,115        (-  7,022)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          46,590.24  - 557.24
     前日  154.55/57   1.1623/25   ・ナスダック         22,708.07  - 192.52
     本日  155.22/24   1.1588/90   ・10年米国債利回り      4.13  -   0.01
・NY原油  (25/12)   59.91 - 0.18  ・SPDR保有金残高  1,044.00  -   4.93
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続落、銀は反発。前日比は金が19.7〜18.3ドル安、中心限
月の12月限が19.7ドル安、銀が1.9〜4.1セント高、中心限月の12月限は
2.5セント高。
 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退
を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、軟調となった。日中取引では、ジェフ
ァーソン米FRB副議長が政策金利は中立水準に近付づいているとの見方を示すなか、
もみ合いとなったのち、終盤に一段安となった。
 銀12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優
勢となったが、買い戻されて下げ一服となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では4051.1〜4107.6ドルの
レンジで推移、前日比15.7ドル安の4078.5ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて売り優勢となった。
欧州時間に入ると、軟調となった。
 日中取引では、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長が政策金利は中立
水準に近付づいているとの見方を示すなか、もみ合いとなった。ただ終盤に時間外取引
の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て4006.8ドルまで下落した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。ジェファーソン
米FRB副議長は、FRBの政策金利は景気を刺激もせず冷やしもしない「中立水準」
に近づいているため、追加利下げは「ゆっくりとした」ペースで進めていかなければな
らないと述べた。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で5011.5〜5111.0セントのレン
ジで推移し、前日比2.6セント安の5066.0セントとなった。12月限は安寄り
したのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優勢と
なったが、買い戻されて下げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、序盤の売り一巡後は下げ一服となり、5083.5セントまで戻し
た。終盤にかけては、金軟調につれ安となり、4934.5セントまで下落した。
 11月14日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比6万4045オンス減の
3731万8510オンス、銀は613万4773オンス減の4億6953万5452
オンス。

今日の材料
・2025年のユーロ圏の経済成長率が1.3%になるとの見通しを示し、従来の
0.9%から引き上げた。欧州委は「当初は関税引き上げを見越した輸出の急増に後押
しされたが、これまでのところ観察されている緩やかながら着実な成長は、厳しい外部
環境に直面する域内経済の強靭性を浮き彫りにしている」と述べた。
・11月のニューヨーク連銀製造業景況指数は18.7と前月の10.7から上昇し
た。市場予想は6.0。
・10月のカナダの消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇だった。前月
の2.4%と比べ、伸びが鈍化した。
・8月の米建設支出は年率換算で前月比0.2%増加した。住宅ローン金利の上昇が引
き続き一戸建て住宅建設の重しとなる中、7月から予想外に回復した。住宅改修が寄与
したとみられる。
・米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、雇用市場からさま
ざまなシグナルが出ており、労働市場が減速している可能性があるとの見解を示した。
・米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、FRBの政策金利は景
気を刺激もせず冷やしもしない「中立水準」に近づいているため、追加利下げは「ゆっ
くりとした」ペースで進めていかなければならないと述べた。
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