[本日の見通し]石油=下げ幅を縮小、ウクライナ停戦は米国次第

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年4月限は下落。ただ、夜間取引で下げは一服し、
切り返す動きとなっている。
 ウクライナ停戦期待が相場を圧迫している。ロイター通信は欧州の外交官筋の話とし
て「ウクライナや欧州同盟国の立場を考慮しない解決策はあり得ない」と報道した。米
ロが策定したウクライナ停戦案はかなりロシア寄りの内容となっており、ロシアとの直
接的な対立に備える欧州連合(EU)が受け入れるはずはないと思われる。EUが受け
入れないならば、EUの主張に沿って動くウクライナのゼレンスキー大統領も停戦案を
拒否するだろう。
 ただ、米国はウクライナに圧力をかけている。EUはともかく、ゼレンスキー大統領
がどのように対応するのか見定める場面だろう。パレスチナ自治区ガザに続き、ウクラ
イナ停戦に向けて米国は本気だと思われる。
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.35ドル高の59.60ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは59.63ドルから59.75ドル。
 原油4月限の予想レンジは6万1000円から6万2000円、ガソリン先限は7万
4500円から7万5500円、灯油先限は8万5500円から8万6500円。
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