【本日の見通し】ドル高円安継続も、介入警戒感が広がる ドル円は157円台まで上昇。米FOMC議事要旨で12月の利下げに慎重な意見が目立ったことで、日米金利差を意識した円キャリー取引の拡大が期待され、ドル高円安が広がった。この後もドル高円安の流れが意識される。160円トライも現実味を帯びている。 ただ一気の上昇を受けて介入警戒感が広がっている。ここからの上値トライに少し慎重になる可能性がある。今週に入っての植田日銀総裁と高市首相、総裁と片山財務相、城内経済財政相との会談もあり、当局も準備を進めているとの意識が広がっている。 介入が実施されれば初回は数円の円高となる可能性が高く、積極的な上値追いはややリスクか。ただ、流れはまだ上方向。米利下げ期待の後退がドル買いを誘う中で、ドル売りからは入りにくい。 今日は22時半に9月の米雇用統計が発表され、こちらも注目を集めている。米労働省労働統計局(BLS)は昨日、10月分の米雇用統計を発表しないことを明らかにした。非農業部門雇用者数は12月16日の11月雇用統計発表時にまとめる形で発表される。12月のFOMCの後の発表となる。 今回の予想は前月比+5.5万人としっかりした増加が見込まれている。予想前後であれば、12月の利下げ見送りとの予想を支え、ドル買いが強まる可能性がある。関連指標のうちADP雇用者数がかなり厳しい結果になった点には要注意。 クロス円も基本的にしっかり。ユーロ円は181円台に乗せてきた。こちらも介入警戒があるものの、流れは上方向。ポンド円は205円台に乗せてきている。円安が支えも、ここからの買いには英財政赤字懸念もあってやや慎重となる可能性。 ユーロドルはドル高を受けて1.15台前半へ落としてきた。1.1500手前では買いが入っているとみられるが、戻りで売りが出る展開が見込まれる。ポンドドルは1.3050割れを一時付けた。1.3000割れを意識する展開。 MINKABUPRESS 山岡
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