貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買い 優勢となろう。銀は夜間取引で先限が上昇した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチ ナがニューヨーク安と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.60ドル高の 4077.98ドル、銀が57セント安の5063セント、プラチナが37.70ドル 安の1518.40ドル、パラジウムは12.19ドル安の1380.65ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=157.37/39円で、前営業日の 大引け時点から0.29円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万1010円前後、銀は252.1円前後、プラチナ は7170円前後、パラジウムは7000円前後。 【NY金は米金融当局者の利下げ否定発言も下げ一服】 金はきのうの海外市場では、米金融当局者の利下げ否定発言などが圧迫要因になった が、売り一巡後は下げ一服となった。 金は米金融当局者の利下げ否定発言などが圧迫要因になった。米クリーブランド地区 連銀のハマック総裁は、現時点でさらなる利下げは経済に幅広いリスクをもたらすと警 告した。またこの日公表された9月の米雇用統計で雇用者数が予想以上に増加したこと が示された中、高止まりするインフレ率を抑えるために金融政策を適切な状態にする必 要があるとの考えを改めて示した。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ の2%回帰に向けた進展が停滞し、誤った方向に進み始めているため、前倒しの過度の 利下げに不安を抱いているという認識を改めて示した。 9月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万9000人増加 し、市場予想の5万人増を大幅に上回った。失業率は4.4%と前月の4.3%から悪 化し、約4年ぶりの高水準に達した。10月分は公表されず、11月分は12月16日 に発表される。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ見送りとの見方 が強いが、労働市場に対する見方は交錯している。 銀はきのうの海外市場は、米金融当局者の利下げ否定発言や金の戻りを売られたこと を受けて軟調となった。 【プラチナは米金融当局者の利下げ否定発言などが圧迫】 プラチナはきのうの海外市場は、米金融当局者の利下げ否定発言などを受けて売り優 勢となった。 プラチナは米金融当局者の利下げ否定発言などが圧迫要因になった。米クリーブラン ド地区連銀のハマック総裁や米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁が利下げに対する慎 重な見方を示した。また9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想以上に増加した ことも12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送る要因とみられた。 <今日の予定> ・消費者物価指数 2025年10月(総務省) ・英小売売上高 2025年10月(国立統計局) ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年11月速報(Markit) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年11月速報(Markit) ・米消費者信頼感指数 2025年11月確報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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