[12月1日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2026 年 10 月限 11 月 25 日〜 11 月 28 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 20,644 21,458 (28) 20,577 (25) 21,448 +729 銀 245.2 250.0 (26) 245.2 (25) 258.0 +12.8 プラチナ 7,061 7,826 (28) 7,002 (25) 7,775 +671 パラジウム 7,000 7,100 (28) 7,000 (25) 7,100 +100 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 27 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 ( 2) 4,202.3 +106.6 | ドル・円 156.34 0.80 円高 銀 ( 3) 5,360.7 +265.1 | 日経平均 50,253.91 +1628.03 プラチナ ( 1) 1,586.2 +69.0 | NY原油 ( 1) 58.65 -0.35 パラジウム ( 3) 1,462.00 +55.70 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 27日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退したが、供給不足見通し が下支え、とした。 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測再燃や金堅調を受けて買い優勢 となった。現物相場は10月24日以来の高値1651.90ドルを付けた。プラチナ 先限は10月20日以来の高値7826円を付けた。一方、パラジウムの現物相場は 14日以来の高値1442.00ドルを付けた。 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策は 足元で「緩やかに引き締め的」との見方を示し、FRBはインフレ目標をリスクにさら すことなく「近い将来」に利下げを実施できると述べた。ウォラーFRB理事は米国の 労働市場はなお弱いため、12月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で 0.25%ポイントの追加利下げを決定することが正当化されるとの考えを改めて示し た。ミランFRB理事は、雇用市場の悪化はFRBの短期金利の目標設定に原因がある との認識を示した。CMEのフェドウォッチで、12月利下げの確率は86.9%(前 週39.1%)に上昇した。 9月の米小売売上高は前月比0.2%増加し、事前予想の0.4%増を下回った。物 価上昇を背景に、過去数カ月続いていた個人消費の勢いが失速している兆候を示唆し た。米生産者物価指数(PPI)は前年比2.7%上昇し、伸び率は8月の改定値から 横ばいだった。前月比では0.3%上昇と、8月の0.1%下落から反転した。11月 の米消費者信頼感指数は88.7と、前月の95.5から低下し、4月以来の低水準と なった。消費者の間で雇用や家計の財政状況に対する懸念が強まる中、事前予想の 93.4も下回った。9月の米耐久財受注は前月比0.5%増だった。8月は3.0% 増で2カ月連続の増加。民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財か ら航空機を除く)の受注は0.9%増と、事前予想の0.2%増を上回る大幅な伸びを 示した。一方、米新規失業保険申請件数は6000件減の21万6000件と、7カ月 ぶりの低水準となった。事前予想は22万5000件だった。 【NYのプラチナ・パラジウムETF残高が増加】 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで11.39トン (前週末11.43トン)に減少、ニューヨークで38.46トン(同37.61ト ン)に増加、南アで6.47トン(同6.47トン)と変わらずとなった。またパラジ ウムETFの現物保有高はロンドンで5.09トン(同5.18トン)に減少、ニュー ヨークで17.74トン(同17.18トン)に増加、南アで0.30トン(同 0.30トン)と変わらずとなった。ニューヨークのプラチナ・パラジウムETF残高 の増加が目立った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告による と、10月14日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万 8953枚(前週1万8341枚)に拡大、パラジウムの売り越しは1013枚(同 2893枚)に縮小した。 【10月の欧州の新車(乗用車)登録台数は前年比5.8%増】 欧州自動車工業協会(ACEA)によると、10月の欧州連合(EU)の新車(乗用 車)登録台数は前年同月比5.8%増の91万6609台となった。1〜10月は前年 同期比1.4%増の897万4026台となった。欧州中央銀行(ECB)理事会メン バーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBが次回12月理事会で利下げについて 議論するのは時期尚早との認識を示した。ユーロ圏のインフレ率が依然として予想を上 回る可能性があるためとした。ECBが公表した10月の理事会の議事要旨から、EC B当局者は利下げを急いでいないことが分かった。高い不確実性が続く中、一部当局者 からは利下げサイクルは終了したという見方も示された。 当面の予定(イベント・経済統計) 1日 中国製造業購買担当者景況指数 2025年11月(RatingDog) ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年11月確報(Markit) 米建設支出 2025年10月(商務省) 米製造業景況指数 2025年11月(ISM) 2日 ユーロ圏消費者物価指数 2025年11月速報(EUROSTAT) ユーロ圏雇用統計 2025年10月(EUROSTAT) 建玉明細報告(CFTC) 3日 中国サービス業購買担当者景況指数 2025年11月(RatingDog) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年11月確報(Markit) ユーロ圏生産者物価指数 2025年10月(EUROSTAT) 全米雇用報告 2025年11月(ADP) 米輸出入物価指数 2025年9月(労働省) 米鉱工業生産・設備稼働率 2025年9月(FRB) 米非製造業景況指数 2025年11月(ISM) 4日 ユーロ圏小売売上高 2025年10月(EUROSTAT) 米貿易収支 2025年10月(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 5日 全世帯家計調査・消費支出 2025年10月(総務省) 独製造業受注 2025年10月(経済技術省) ユーロ圏域内総生産 2025年7-9月期確報(EUROSTAT) 米耐久財受注 2025年10月確報値(商務省) 米製造業新規受注 2025年10月(商務省) 米消費者信頼感指数 2025年12月速報値(ミシガン大) 米消費者信用残高 2025年10月(FRB) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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