石油週間展望=週明けは週末のOPECプラス会合、米ウ和平協議次第か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [12月1日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    11 月 25 日〜 11 月 28 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   75,000    75,000(25)    72,000(27)   72,000     -3,000
灯  油  先限   86,000    86,000(25)    86,000(25)   86,000        ±0
原  油 4月限   60,400    62,200(28)    57,800(25)   62,200      +1,610
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                                       11 月 24 日〜 11 月 28 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油  1 月限    58.05    59.64(28)   57.10(26)  58.55     +0.49
ブレント原油   2 月限    61.90    63.39(28)   60.96(25)  62.38      +0.44
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28日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 156.34 前週末比 0.80円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油1月限は10月中旬以降続いていた58.29〜
61.08ドルのエリアのもみ合いを下放れて、ここまでの安値は58.02ドルとな
っている。1カ月以上続いたもみ合いもみ合いレンジを下放れたことで、目先の下値目
標は10月20日の55.99ドル、それを割り込んだ場合、一代安値の54.72ド
ルとなるとした。

【NY原油1月限は直近は戻して60ドルの節目試しの可能性も】
 ニューヨーク原油1月限は上値は重いものの、さらに大きく崩れるわけでもなく、こ
こまでの安値は25日に付けた57.10ドルで、下値目標とした55.99ドル、
54.72ドルにはかなり余裕を残している。
 なお、上表の週間4本値には反映されていないが、米サンクスギビンクデー(感謝
祭)の祝日で帳入値が出ず、28日分の時間外取引扱いとなっている27日の取引で上
表の高値59.06ドルをすでに上回っており、本稿執筆時点の28日午後時点で、こ
こまでの高値は59.17ドルとなっている。チャート的にはこのまま60ドルの節目
に向かうか否かが注目される。

 材料的には、今週末の30日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚級会合が実
施される予定だが、1月も生産枠の変更はないとみられている。11月の月報で、消費
国側と言える米エネルギー情報局(EIA)、国際エネルギー機関(IEA)に続き、
生産国側のOPECも2026年の世界石油需給が供給過剰になる見通しとなったこと
で、OPEC側にも供給過剰に対する危機感が強まっているようだ。ただ、サウジアラ
ビアを中心とする主要加盟国が既に2026年の第1四半期の増産停止を決定している
ことで、30日の会合自体は無風となり、週明けの波乱材料になる可能性は低いか。

 前週から焦点となっている米国主導のロシアとウクライナの和平交渉の進展に関して
は、和平を合意すればロシアからの供給増加観測で圧迫要因となり得るが、プーチン露
大統領が27日、停戦にはロシアが領有を主張する地域からウクライナ軍の撤退が必要
として、到底ウクライナが受け入れられない条件を提示している。一方、ウクライナの
イエルマーク大統領府長官は28日、ロシアによる領土割譲を拒否する考えを明らかに
している。
 今週末にウクライナと米国の代表団の協議が予定されており、仮に電撃的にウクライ
ナが和平案を受け入れれば、週明けの圧迫要因となり得るものの、状況を考えると、そ
の可能性は限りなく低いだろう。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は高値圏で反発基調.4万7000ド
ル台に再び乗せる展開。
 ドルインデックスはほぼ横ばい。99ポイント台半ばのもみ合いとなっている。

【ロシアの原油輸出、中国頼みの現状】
 ロシアのノバク副首相は25日、同国産石油の対中輸出拡大について中国側と協議し
ていることを明らかにした。インドが米国の圧力により、ロシア産から他国産への輸入
シフトを加速していることで、ロシア側も危機感を強めている。
 中国税関総署の統計によると、10月の中国の原油輸入は前年同月比8.2%増の
4836万トンだった。うちロシアからの輸入は前年同月比7.3%減911万トンと
なった。ただ、今年の月次ベースでは最高となっている。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である4月限は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中
心線(6万0720円辺り)、−1シグマ(6万0190円辺り)、−2シグマ(5万
9640円辺り)を挟んだ高下となっていたが、直近は中心線を上抜けてきた。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油1月限はこのところ日替わりで陽線と陰線を繰り返し、実体がボリ
ンジャーバンドの−1シグマ(58.68ドル辺り)と−2シグマ(57.80ドル辺
り)の間に収まっている。

 ブレント原油2月限もほぼ同様にボリンジャーバンドの−1シグマ(62.50ドル
辺り)と−2シグマ(61.67ドル辺り)の間のもみ合いだったが、27日には−1
シグマを上抜いた。

<当面の予定>
 1日【経済】新車登録台数 2025年11月 (自販連)
   【経済】軽自動車新車販売速報 2025年11月 (全軽自協)
   【発会】プラッツドバイ原油 2027年2月限 (東京商品)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2025年11月 (RatingDog)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年11月確報 (Markit)
   【経済】英マネーサプライ 2025年10月 (BOE)
   【経済】米建設支出 2025年10月 (商務省)
   【経済】米製造業景況指数 2025年11月 (ISM)

 2日【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2025年11月速報 (EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2025年10月 (EUROSTAT)
   【経済】米新車販売台数 2025年11月 (Autodata)
   【工業】米週間石油統計 (API)
   【商品】米建玉明細報告 (CFTC)

 3日【工業】原油・石油製品供給統計週報 (石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査 (資源エネルギー庁)
   【経済】中国サービス業購買担当者景況指数 2025年11月 (RatingDog)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年11月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2025年11月確報 (Markit)
   【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2025年10月 (EUROSTAT)
   【経済】米住宅ローン申請指数 (MBA)
   【経済】米雇用統計 2025年11月 (ADP)
   【経済】米輸出入物価指数 2025年9月 (労働省)
   【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2025年9月 (FRB)
   【経済】米非製造業景況指数 2025年11月 (ISM)
   【工業】米週間石油統計 (EIA)

 4日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 11月23日-11月29日(財務省)
   【経済】ユーロ圏小売売上高 2025年10月 (EUROSTAT)
   【経済】米貿易収支 2025年10月 (商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数 (労働省)

 5日【経済】全世帯家計調査・消費支出 2025年10月 (総務省)
   【経済】景気動向指数 2025年10月速報 (内閣府)
   【経済】ユーロ圏国内総生産 2025年7-9月期確報 (EUROSTAT)
   【経済】独製造業受注 2025年10月 (経済技術省)
   【経済】仏国際収支 2025年10月 (フランス銀行)
   【経済】仏貿易収支 2025年10月 (INSEE)
   【経済】仏鉱工業生産指数 2025年10月 (INSEE)
   【経済】米耐久財受注 2025年10月確報値 (商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2025年10月 (商務省)
   【経済】米消費者信頼感指数 2025年12月速報値 (ミシガン大)
   【経済】米消費者信用残高 2025年10月 (FRB)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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