【本日の見通し】ドル高円安基調意識、米ADP全米雇用レポートに注意 ドル高円安基調が優勢で、海外市場で156円10銭台を付ける動きを見せた。その後の押し目は155円台後半に留まるなど堅調な展開となった。 この後もしっかりの動きが期待される。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを織り込み、さらに日銀金融政策決定会合での利上げもかなり織り込みが進む中で、ドル高円安が進んでいることで、地合いの強さが意識されている。 ただ、本日は11月の米ADP全米雇用レポートが公表される。ADPのデータは米民間雇用の約16%をカバーしており、同レポートでの雇用者数は米非農業部門雇用者数の民間部門の数字との相関が意識されている。米連邦政府機関閉鎖の影響で11月の米雇用統計の発表は12月16日と、今月のFOMCの開催後となることから、直近の雇用状況を確認する指標として注目度が高い。市場予想は+2.1万人と、10月の+4.2万人から伸びが鈍化見込み。予想を超えて、前回以上の伸びを見せるようだと、ドル高円安の勢いが強まる可能性がある。 ユーロドルは海外市場でドル高もあって1.16割れを付ける動きも、下がると買いが出る展開。この後も落ち着いた動きが見込まれる。 ポンドドルもユーロドル同様にドル高を受けて下をトライも1.3180前後で二度下値を支えられている。同水準を維持する限りは落ち着いた動きか。割り込むといったん売りが強まりそう。 ユーロ円は181円を挟んでの推移。180円台後半では買いが出ており、流れは上方向も、ドル円次第。 ポンド円は対ドルでのポンド売りもあって海外市場で206円台前半から205円台半ば割れを付ける場面も反発するなどしっかり。ドル円次第の面があるが、この後も下がると買いが出る展開が見込まれる。 MINKABUPRESS 山岡
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