【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における10月 28日時点の大口投機家の売り越しは488万7955枚となり、前週の484万 0643枚から拡大した。取組高合計は5085万1049枚となり、前週から13万 6836枚(0.3%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.6%増、債券 合計が1.0%増、為替合計が2.6%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.8%減、エネルギー合計は4.3%減、金属合計は1.6%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式、債券で手じまい売り、 新規売りが出て売り越しを拡大した。為替は新規売りが新規買いを上回って売り越し (ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 10月27日の週は、米中の通商協議で合意に達した。一方、米連邦公開市場委員会 (FOMC)で利下げが決定された。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は 会見で「12月会合での利下げ決定は既定路線ではない」と述べた。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が6万8115枚買い越し(前週7万0414 枚買い越し)、ユーロは10万7333枚買い越し(同11万1752枚買い越し)、 英ポンドは2万0262枚売り越し(同1万6775枚売り越し)となった。ユーロは 新規売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油が米国の対ロ制裁が圧迫要因になったが、米中の通商協議を控え て下げ一服となった。金は米中の通商合意見通しや米連邦公開市場委員会(FOMC) 後のドル高を受けて売り優勢となったが、通商合意が伝えられると、買い戻し主導で上 昇した。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が6万5601枚買い越し(前週 3万9800枚買い越し)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。ニューヨ ーク金は20万4664枚買い越し(同17万6609枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万9550枚買い越し(同1万6874枚買い越し)に拡大した。金は新 規買い、買い戻しが入り、プラチナは買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが1万3862枚売り越し(前週8万3343 枚売り越し)に縮小、大豆は15万7193枚買い越し(同7万7616枚買い越し) に拡大した。コーン、大豆ともには新規買い、買い戻しが入った。10月27日の週の コーンは、大豆高が支援要因になったが、米国産の順調な収穫に上値を抑えられた。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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