【これからの見通し】材料不足の週明け海外市場、米FOMCを控えて模様眺めに

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】材料不足の週明け海外市場、米FOMCを控えて模様眺めに

 週明けの海外市場は、材料に欠けている。経済統計発表の予定は、欧州時間には日本時間午後4時のドイツ鉱工業生産指数(10月)くらいしか見当たらない。

 NY時間には米NY連銀1年インフレ期待(11月)が発表される。前回は3.24%だった。4月の3.63%をピークとして、その後は低下傾向が示されている。ただ、3%を下回らない水準が続いている。しかし、市場の12月米利下げ観測は揺るがないものとみられている。

 発言イベント予定については、チポローネECB理事、ビルロワドガロー仏中銀総裁などECB当局者やテイラー英中銀委員、ロンバルデッリ英中銀副総裁など英中銀当局者などのイベント参加や講演がある。ECBについては政策金利据え置き観測が強く、目立った方向性は示されにくい状況。英中銀は来週のMPCでの利下げ観測が広がっており、ハト派の内容がでてくれば利下げ観測が一層強まりそうだ。

 その他には米3年債入札(580億ドル)が実施される。経済統計などの材料に欠けるなかで、週央の米FOMC待ちのムードが広がりそうだ。為替市場は債券動向や株式動向を横目でにらみながらの展開となることが想定されよう。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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