NY原油市況=反発、米国がベネズエラの石油タンカーを拿捕

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2026/01     58.37       59.05       57.66       58.46        + 0.21
  2026/02     58.23       58.83       57.52       58.30        + 0.22
  2026/03     58.07       58.67       57.41       58.16        + 0.20
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              741,236             1,854,811    ( - 23,122)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2026/01     227.30    + 1.29
                            2026/02     225.99    + 1.48
         改質ガソリン       2026/01     178.15    - 0.82
                            2026/02     178.57    - 0.69
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.21〜
0.22ドル高。その他の限月は0.15〜0.20ドル高。
 米国がベネズエラ沖でベネズエラの石油タンカーを拿捕したと報道されたことが引け
にかけて相場を押し上げた。ブルームバーグの報道によれば、米海軍が制裁対象の石油
タンカーを拿捕したという。米軍によるベネズエラ侵攻が警戒されていたなか、緊迫感
が強まった。ただ、ロイター通信によると拿捕したのは米海軍ではなく、米沿岸警備隊
であるとも伝わっている。
 ウクライナ和平が期待されている一方、ロシアの石油タンカーが黒海で再び攻撃され
たと報道されたことは懸念要因。ウクライナ軍によるロシアの影の船団に対する攻撃が
続いている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働率は94.5%まで上
昇し、今冬の最高水準を更新。原油消費量が増加し、在庫の取り崩しにつながってい
る。一方、石油製品の増産に対して需要は追いついておらず、ガソリンや留出油の在庫
は増加した。ただ、石油製品需要は日量2108万2000バレルと堅調。
 時間外取引で1月限はしっかりと推移した後、通常取引開始後に売りが強まると一時
57.66ドルまで下落した。ただ、その後は買い戻しが優勢となり下げ幅を解消。引
けにかけてはプラス圏に浮上した。
 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反発。原油相場の戻りが鈍
く、製品相場は高安まちまち。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 -181.2万(4億2569万)
ガソリン +639.7万(2億2082万)
留出油  +250.2万(1億1679万)
(クッシング地区)
原油 +30.8万(2160万)
*()は在庫総量
今日の材料
・トーマス・マシー米下院議員が米国のNATO脱退法案を提出
・ロシアのサンクトペテルブルクの中心部の市場で大規模な火災
・FOMCは0.25%の追加利下げを決定
・米原油在庫の市場予想は前週比170万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比480万バレル減
・ガソリン在庫は前週比700万バレル増
・留出油在庫は同100万バレル増
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