[今日の視点]貴金属=金が続伸、プラチナは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買い
優勢となろう。銀は夜間取引で先限が下落した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチ
ナがニューヨーク安と円高を受けて軟調となろう。
 午前8時7分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は22.74ドル高の
4228.02ドル、銀が38セント高の6180セント、プラチナが17.01ドル
安の1654.40ドル、パラジウムは24.89ドル安の1471.90ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.95/97円で、前営業日の
大引け時点から0.77円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が2万1580円前後、銀は295.7円前後、プラチナ
は7770円前後、パラジウムは7400円前後。
【NY金は利食い売りも米FOMC後のドル安が支援】
 金はきのうの海外市場では、利食い売りが出たが、米連邦公開市場委員会(FOM
C)後のドル安を受けて押し目を買われた。
 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安を受けて押し目を買われた。米F
OMCは、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを決定した。利下げは3会
合連続。また2026年については、利下げ1回との見通しを維持した。FOMC声明
では、「FF金利の目標誘導レンジに対する追加調整の程度と時期を検討するに当た
り、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評
価する」とした。警戒されたほどタカ派ではないとの見方からドル安に振れた。
 英仏を含む欧州の首脳がウクライナ情勢について協議するため、15日にベルリンで
会議を開くことが、欧州連合(EU)外交筋の話で分かった。仏 大統領府によると、
これに先立ち、 英仏が主導するウクライナ支援の「有志連合」が 11日にオンライン
形式で 首脳会議を開く。英首相府はスターマー首相が同会議に参加すると確認した。
 銀はきのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安を受けて
史上最高値を更新した。
【プラチナは利食い売りも米FOMC後のドル安で下げ一服】
 プラチナはきのうの海外市場では、利食い売りが出て軟調となった。
 プラチナは利食い売りが圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利
下げが見込まれたが、今後は一時停止されるとの見方から利食い売りが出た。ただパウ
エル米連邦準備理事会(FRB)の会見などで警戒されたほどタカ派ではないとの見方
からドル安に振れた。
<今日の予定>
・政策金利公表(スイス国立銀行)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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