(NY時間14:24)(日本時間04:24) アルファベットC<GOOG> 313.98(-7.02 -2.19%) アルファベットA<GOOGL> 312.78(-7.43 -2.32%) オープンAIは、グ-グルによる「ジェエミ3」投入で競争が激化する中、チャットGPTのコーディング、科学、幅広い業務タスクへの対応力を高める新たなAIモデル「GPT-5.2」を発表した。 GPT-5.2は情報検索・文章作成・翻訳がより高速かつ高精度になり、数学やプログラミングなど複雑で長いタスクに必要な「人間の推論プロセス」の模倣能力も強化されているという。オープンAIはかつてAI開発の圧倒的リーダーだったが、近年はグーグルやアンソロピックが相次いで新モデルを投入し、特にジェミニ3は推論力とコーディング性能で高い評価を受け、主要AIランキングでもトップに立つなど競争が激化している。 こうした状況を受け、オープンAIのアルトマンCEOは社内メモで「コードレッド」を宣言し、チャットGPTの改良を急ぐようリソースの再配分を指示していた。 GPT-5.2は、オープンAIがAI開発基盤に1兆ドル超を投じる計画の中で、企業利用をさらに拡大し収益を高める狙いがあり、スプレッドシート作成やプレゼン資料作り、コード生成などで一段と高い付加価値を提供するとされる。 同モデルは本日から有料ユーザーへの展開が開始される。8月に投入したGPT-5は革新性への評価が割れ、11月の5.1もまもなくジェミニ3の登場に掻き消された経緯があるが、アルトマンCEOは米CNBCとのインタビューで「ジェミニ3はわれわれが懸念したほどの影響はなかった」と述べ、来年1月にはコードレッド状態を脱し、「非常に強い立場に戻る」と自信を示した。 これを受けて本日のアルファベット<GOOG><GOOGL>は軟調な動きが見られている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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