NY株式11日(NY時間16:21)(日本時間06:21) ダウ平均 48704.01(+646.26 +1.34%) S&P500 6901.00(+14.32 +0.21%) ナスダック 23593.86(-60.29 -0.25%) CME日経平均先物 51100(大証終比:+900 +1.80%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は続伸。ただ、IT・ハイテク株は売りが強まり、ナスダックはマイナス圏での推移が続いた。オラクル<ORCL>が予想を下回るクラウド関連の売上を発表し、大幅安となったことがIT・ハイテク株の重しとなった。なお、オラクルはナスダック上場ではない。 FRBは前日のFOMCで3回連続の利下げを決定し、パウエル議長の発言も市場が想定したほど、追加利下げに慎重なタカ派的な印象はなく、むしろ労働市場の冷え込みを強調した発言が目立っていた。 同時に、来年のGDP見通しを大幅に上方修正するなど経済見通しに前向きな姿勢を示したことも加わって米株式市場はポジティブな反応が見られていたものの、オラクルの決算はそのムードを後退させている。 投資家の間ではAIバブルへの警戒が依然として根強く、利益確定の動きが出やすい地合いとなっている。ストラテジストは、「数字自体は壊滅的ではないが、市場が期待していた非常に高いハードルを超えられなかった。AI関連の需要が崩れたわけではないが、収益化のペースは予想より遅く、資本集約的であることが市場心理に響いている」と述べている。 ただ、他の出遅れセクターへのローテーションの動きも見られ、ダウ平均は大幅高で終えている。素材や金融、産業が上昇していた。 衛星画像のプラネット・ラブズ<PL>が決算を受け急伸。売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想外の黒字となった。ガイダンスも公表し、26年度の通期売上高見通しを上方修正している。 暗号資産プラットフォームのジェミニ・スペース・ステーション<GEMI>が急伸。同社のデリバティブ取引所開設の申請が商品先物取引委員会(CFTC)によって承認され、急成長している賭け市場分野に参入できるようになった。 トミー・バハマやリリー・プルツァーなどのアパレルブランドを手掛けるオックスフォード・インダストリーズ<OXM>が決算を受け大幅安。予想を下回る第4四半期の売上高見通しを示したほか、26年度通期の1株利益の見通しも下方修正している。 再生可能エネルギーのT1エナジー<TE>が下落。増資計画が伝わった。5年満期の転換社債と普通株を売却。 オンライン学習のスキルソフト<SKIL>が決算を受け大幅安。対面学習のグローバルナレッジ(GK)部門が重しとなっていた。 家具の製造販売を手掛けるラブサック<LOVE>が決算を受け下落。1株損益の赤字が予想以上だったほか、売上高も予想を下回った。26年度通期見通しも下方修正した。 ネットワーク機器のシエナ<CIEN>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。26年度通期の売上高見通しも予想を上回った。 オラクル<ORCL> 198.85(-24.16 -10.83%) プラネット・ラブズ<PL> 17.47(+4.53 +35.01%) ジェミニ・スペース<GEMI> 14.99(+3.63 +31.95%) オックスフォード・インダストリーズ<OXM> 31.86(-8.59 -21.24%) T1エナジー<TE> 5.87(-0.28 -4.55%) スキルソフト<SKIL> 6.05(-1.66 -21.53%) ラブサック<LOVE> 12.67(-1.07 -7.79%) シエナ<CIEN> 242.37(+20.52 +9.25%) アップル<AAPL> 278.03(-0.75 -0.27%) マイクロソフト<MSFT> 483.47(+4.91 +1.03%) アマゾン<AMZN> 230.28(-1.50 -0.65%) アルファベットC<GOOG> 313.70(-7.30 -2.27%) アルファベットA<GOOGL> 312.43(-7.78 -2.43%) テスラ<TSLA> 446.87(-4.58 -1.02%) エヌビディア<NVDA> 180.97(-2.82 -1.53%) メタ<META> 652.71(+2.58 +0.40%) AMD<AMD> 221.43(+0.01 +0.00%) イーライリリー<LLY> 1009.38(+15.74 +1.58%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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