貴金属は、金とプラチナが続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買 い優勢となろう。銀はニューヨーク安を受けて先限が下落した。プラチナ系貴金属(P GM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.55ドル高 の4299.56ドル、銀が179セント安の6194セント、プラチナが39.19 ドル高の1742.30ドル、パラジウムは11.81ドル安の1490.33ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.89/91円で、前営業日の 大引け時点から0.14円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万1840円前後、銀は304.9円前後、プラチナ は8030円前後、パラジウムは7400円前後。 【NY金はドル安も米金融当局者の利下げ反対で上げ一服】 金は前週末の海外市場では、ドル安が支援要因になったが、米金融当局者の利下げ反 対を受けて上げ一服となった。 金はドル安が支援要因になった。米労働市場の下振れリスクが懸念されるなか、ドル 安に振れた。ただ米金融当局者の利下げ反対が目立った。米クリーブランド地区連銀の ハマック総裁は、現時点での自身の経済見通しを踏まえると、連邦準備理事会(FR B)の金融政策は現行より引き締め的であることが望ましいとの考えを示した。今週は 11月の米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)の発表がある。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの将来的な侵攻を防ぐ手段として、北大 西洋条約機構(NATO)加盟という長期目標に代わる形で、米欧による安全保障を受け入 れる可能性を示唆した。 銀は前週末の海外市場では、米金融当局者の利下げ反対を受けて利食い売りが出た。 【プラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナは前週末の海外市場では、ドル安や金堅調が支援要因になったが、米金融当 局者の利下げ反対を受けて上げ一服となった。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米労働市場の下振れリスクが懸念さ れるなか、ドル安に振れた。ただ米金融当局者の利下げ反対が目立った。一方、中国の 不動産開発大手、万科企業は、15日に期限を迎える国内社債の償還を1年間延長する 案について、社債権者の支持を得られなかった。債務不履行(デフォルト)リスクが高 まっており、不動産不況に対する懸念が再燃するとみられる。 <今日の予定> ・短観 概要及び要旨 12月調査(日本銀行) ・中国住宅価格指数 2025年11月(国家統計局) ・中国小売売上高 2025年11月(国家統計局) ・中国鉱工業生産 2025年11月(国家統計局) ・ユーロ圏鉱工業生産 2025年10月(EUROSTAT) ・米製造業景況指数 2025年12月(ニューヨーク連銀) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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