ロンドン序盤、ドル円は下げ一服、ポンド買い・ユーロ売りと対照的な動き=ロンドン為替 ロンドン序盤は、ドル円の下げが一服している。東京市場ではリスク回避の動きとともに155円台前半から154円台後半へと下落した。しかし、欧州株は高安まちまちと米雇用統計を控えて様子見ムードが支配的。ドル円も154円台後半で下げ渋りとなっている。 欧州通貨は対照的な動きを示している。英雇用統計で8-10月期の週平均賃金が前年比+4.7%と市場予想+4.4%を上回った。英国内で粘着性のインフレ圧力となることが意識され、市場の英中銀利下げ観測に冷水を浴びせた。ポンド買いの反応が広がっている。ポンドドルは1.33台半ば付近から一時1.34台乗せまで上昇した。英製造業PMI速報値が製造業と非製造業いずれも改善したこともポンド買い材料となっている。ポンド円は207円台後半に高値を伸ばしている。 一方、ユーロドルは方向感なく売買が交錯している。12月の製造業PMI速報値で、フランスが50.6と好不況の節目である50を回復した一方、ユーロ圏経済のけん引役であるドイツは47.7と予想外の低水準に沈んだ。いったん買われたユーロドルは前日NY終値付近に押し戻されている。1.17台半ば付近の20ポイント程度の狭いレンジに押し込められている。ユーロ円は182円挟みの水準に落ち着きどころを見出している。 木曜日にはECB理事会と英金融政策委員会(MPC)が金融政策を発表する。双方の政策スタンスの方向性の差がユーロ買い・ポンド売りを促してきたが、きょうの経済指標発表をきっかけにポジション調整が入る面も指摘される。ユーロポンドは0.88手前水準から0.8760付近へと下落している。 EUR/USD 1.1755 GBP/USD 1.3409 EUR/GBP 0.8766 USD/JPY 154.83 EUR/JPY 182.03 GBP/JPY 207.56
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