金・銀午前=金は反発、現物高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金は反発。ドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まった。その後は、押し目
買いが入って堅調となった。銀はドル建て現物相場の上昇を受けて先限が上昇した。一
方、8月限は下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が79〜200円高、金ミニが65.0
〜208.0円高、ゴールドスポットが1064円高、銀が2.0円安〜9.9円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万0713枚、金ミニが9951枚、ゴール
ドスポットが308枚、銀が8枚。
【NY金はドル安も利食い売り】
 金はドル安が支援要因になった。米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は10月
に10万5000人減少。11月は6万4000人増で、エコノミスト予想の5万人増
を上回った。これは政府閉鎖の一環で15万人以上の連邦職員が離職したことを反映し
ている。11月の失業率は労働市場の弱含みで4.6%と、4年超ぶりの高水準となっ
た。12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0。前月の54.2
から低下し、半年ぶりの低水準となった。新規受注が低調だった。一方、10月の米小
売売上高は前月から横ばいとなった。市場予想は0.1%増だった。
 トランプ米大統領は、ベネズエラに出入港する全ての制裁対象の石油タンカーについ
て「封鎖」を命じると発表した。米大統領は「われわれの資産の窃盗に加え、テロリズ
ム、麻薬密輸、人身売買など多くの理由により、ベネズエラ政権は外国テロ組織に指定
された」と投稿した。
 金先限は夜間取引で2万1965円まで上昇した。ニューヨーク市場の序盤の上昇が
支援要因になった。円相場は1ドル=154円台後半で円高に振れた。銀先限は
310.0円まで上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、失業率の上昇などを背景と
したドル安が支援要因になったが、利食い売りが出て上げ一服となった。アジア市場で
は、朝方の4305.69ドルから、押し目を買われた。
 午前11時現在、4325.55ドルで推移、銀は6554セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4291.28ドル、銀が6310セント。

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