[本日の見通し]石油=上昇、米原油在庫の動きのなさは異様

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年5月限は5万8390円まで上昇。夜間取引の高
値を上回っている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で米製油所稼働率は94.8%まで上
昇し、今冬の最高水準を更新した。季節的な米原油消費量は拡大している。戦略石油備
蓄(SPR)を除く米原油在庫は42億4417万7000バレルと引き続き低水準で
推移している。
 ただ、季節的な需要の高まりは例年通りだが、今年の米原油在庫の推移にはほとんど
変動が見られない。年後半は特に変動がなく、石油輸出国機構(OPEC)プラスの増
産が在庫を押し上げている兆候すら見られない。米原油在庫の推移から需給動向を推し
量ることはほぼ不可能となっており、EIA週報に対する注目度は失われている。来年
もこのような傾向が続くのだろうか。
 時間外取引でニューヨーク原油2月限は前日比0.94ドル高の56.75ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは56.70ドルから56.85ドル。
 原油5月限の予想レンジは5万8000円から5万9000円、ガソリン先限は7万
1500円から7万2500円、灯油先限は8万5500円から8万6500円。
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