本日は英中銀が金融政策委員会(MPC)の結果を公表し、政策金利は予想通りに0.25%引き下げ3.75%とした。ポンドは買いの反応を見せていたが、委員の投票行動は5対4と僅差での決定となったほか、26年にかけて追加利下げの余地があるとの見方を示した一方、今後の利下げ判断は微妙なバランスになると警告し、ベイリー総裁は「利下げを行うたびに、どこまで進むのかの判断はますます難しくなる」と述べていた。 英中銀は追加利下げに慎重との見方が市場に広まったが、アナリストからは、市場は来年の英中銀の利下げを過小評価している可能性があるとの指摘も出ている。今週発表の英消費者物価指数(CPI)は予想以上にペースが鈍化しており、26年には一段の利下げへの道が開けつつあるという。通常11月に上昇する食品価格とコア財価格が低下したことで、11月のインフレは予想外の低下となった。需要軟化が企業の価格決定力を損なっているとも述べている。 また、財価格の低下が続けば、インフレは来年夏までに英中銀の目標である2%を下回る軌道に乗ると見ているという。市場では26年半ばまでにもう1回の利下げが織り込まれているが、来年上半期に2回目の利下げが実施される可能性があると指摘。その上で、投資家は依然として26年の緩和を過小評価していると述べている。 GBP/USD 1.3386 GBP/JPY 208.22 EUR/GBP 0.8759 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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