原油高でドル買い優勢、日銀イベント通過で円高は一服、ドル円159円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。ロンドン時間に入るとNY原油先物が97ドル付近から99ドル台後半へと上昇、有事のドル買い圧力が再燃している。インフレ懸念から米10年債利回りは4.35%台後半へ上昇したこともドル買いを支えた。ユーロドルは1.1680台、ポンドドルは1.3480台へと安値を広げている。ドル円も買い戻されているが高値更新の動きは限定的。この日の日銀決定会合ではインフレ見通しが上方修正され、3名の委員が1.00%への利上げを主張した。また、植田日銀総裁会見は6月利上げの決定打とはならなかったものの、短期金融市場では利上げ観測が残存しており、円買い圧力が完全には払拭されていない。ロンドン序盤にかけてユーロ円は186円付近へ、ポンド円は215円台割れまで下押しされた。その後は186円台後半や215円台後半まで反発する場面があったが、いずれも前日終値水準には届かず伸び悩んでいる。ユーロ対ポンドではユーロ買いが優勢。ロンドン時間に発表されたECBの3月消費者インフレ期待が1年・3年ともに大幅上振れとなり、独2年債利回りが2.62%へ上昇したことに反応した。全体として、原油高を背景にドル高が中心となるなかで、円買い圧力の残存とユーロの相対的な強さが交錯する地合いとなっている。 ドル円は159円台後半での取引。きょうは日銀決定会合がメインイベントとなっている。東京昼頃に政策金利の据え置きを発表したが、3名の委員が利上げを主張、展望レポートではインフレ見通しが引き上げられた。これを受けて市場での6月利上げ観測が高まるとともに、円買い反応が広がり、安値を158.96付近に広げた。日本時間午後3時30分からの植田日銀総裁会見では利上げ可能性に言及も次回6月の利上げ検討については明言が無かった。円買いに調整の動きが入っている。また、ロンドン朝方から原油先物が上昇したことがドル買い圧力となり、ドル円は159.69付近まで高値を伸ばした。その後も159円台半ばから後半に高止まりしている。 ユーロドルは1.17付近での取引。東京午前の1.1727付近を高値に、上値重く推移している。ロンドン朝方から原油相場が上昇するとドル買い圧力が広がっている。ロンドン時間にはユーロドルは1.1686付近まで安値を広げている。ユーロ円はドル円の振幅とともに上下動。東京早朝の186.94付近を高値に、ロンドン朝方には186.07付近まで安値を広げた。その後は買戻しが入り186.80付近まで反発した。対ポンドではユーロ買いが優勢。この日発表されたECBのインフレ期待が上振れしたことが、ユーロ買い圧力となる面が指摘される。 ポンドドルは1.34台後半での取引。東京午前の1.3542付近を高値に売りに押されている。特にロンドン時間には原油高とともにドル買い圧力を受け、安値を1.3480台へ広げてきている。ポンド円は東京早朝の215.88付近を高値に、ロンドン朝方には214.95付近まで下落。その後は215円台後半に一時反発も、足元では215円台前半に押し戻されている。ユーロポンドが0.8654付近から0.8672付近まで買われており、相対的にポンドの上値が重くなっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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