シカゴ大豆市況=続落、大口成約の発表も対中輸出達成困難との見方が重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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               始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2026/01    1,058.25    1,061.25    1,051.00    1,052.25     - 6.00
   2026/03    1,069.00    1,071.75    1,060.75    1,062.00     - 6.75
   2026/05    1,080.00    1,082.75    1,072.00    1,073.25     - 6.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       253,247        298,181         879,533 (- 1,057)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(11月27日までの週)
 大 豆:111万6000トン(事前予想レンジ:60万〜200万トン)
 大豆粕: 43万6000トン(事前予想レンジ:15万〜 50万トン)
 大豆油:  2万5000トン(事前予想レンジ:  0〜  2万トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月24日−12月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は続落。前日比は6.75セント〜2.00セント安。中心限月の3月限は前日
比6.75セント安の1062セント。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を下回る弱気な内容だったこと
が弱材料視された。また、ブラジルで良好な生育環境が続き同国の豊作見通しが強まる
なか、米国の輸出が圧迫される可能性も警戒され売り優勢となった。USDAは仕向け
地不明の大口成約を発表したが反応は限られた。
 1月限は1058.25セントで取引を開始した直後に1061.25セントの高値
に達した後は軟化に転じ、一時は1055.25セントまで値を落とした。安値で買い
戻された後は1059セント台に達すると売り直される頭重い動きとなった後、米国の
時間帯には軟化。1051セントの安値に達したところで買い戻されたものの1055
セント台が上値抵抗線として意識されたうえ、引け間際には再び売り直されて安値に顔
合わせし、安値に近い水準で引けを迎えた。
 USDA)発表の11月27日までの週間大豆純輸出成約高は111万6000トン
で前週の232万0700トンを大きく下回った。一方の累計は2182万9200
トンで前年の3597万0600トンを38%下回った。

 USDAは仕向け地不明で25/26年度積み11万4000トンの大豆の大口成約
を発表した。
*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地南部ではまとまった雨となったとで土壌水分は潤沢となっているが、
21〜22日にかけて新たに前線が到来し再び降雨が発生するだろう。ブラジル中部の
降雨は南部ほどの雨量には至らなかったが、土壌水分の改善は促されている。マトグロ
ッソ州、ゴイアス州などの地域では散発的な降雨が続き、全体的に生育環境は良好また
は改善傾向にある。
 アルゼンチン産地では前線の影響で散発的な降雨が発生し、乾燥が進んでいた地域で
はこの雨は慈雨となった。20日から21日にかけて新たに前線が到来し広い範囲で
降雨が発生するだろう。土壌水分は依然として概ね潤沢で、コーンと大豆の生育に適し
た状態が続いている。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは現在、暖かな天気が広がっておりクリスマスまでは概ね同様の天気が
続く見通し。また、来週にはこの時期としての最高気温に達する可能性もある。同時に
少雨傾向が続く見込みだが、すでに土壌水分の乾燥傾向が強まっているため、冬小麦の
生育にとって良くない状況となる。土壌水分の乾燥ペースは緩やかながら、少雨傾向が
長期化するようであれば作柄へのマイナスの影響に対する警戒感が強まりそうだ。

 大豆製品は、大豆油は原油は堅調ながら大豆の下落に追随安となった。大豆粕は大豆
粕買いの大豆油売りのスプレッドに絡んだ買いが見られ、小幅高となった。
 大豆粕1月限は前日比0.20ドル高の298.40ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部ではまとまった雨となったことで土壌水分は潤沢。
・ブラジル中部の土壌水分も改善。
・アルゼンチン産地では乾燥が進んでいた地域で慈雨。
・12月11日までの週間大豆輸出検証高は79万5661トンで前週の102万
 5007トンを下回る。

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