【市況】 金は反落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高が一 服したが、ドル建て現物相場の軟調を受けて戻りを売られた。銀はニューヨーク安を受 けて先限が下落した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が86円安〜119円高、金ミニが 307.5円安〜125.5円高、ゴールドスポットが1007円高、銀が13.8円 安。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万9575枚、金ミニが1万2150枚、ゴ ールドスポットが685枚、銀が2枚。 【NY金は予想以下の米CPIも利食い売り】 金は利食い売りが圧迫要因になった。11月の米消費者物価指数(CPI)は前年比 2.7%上昇で市場予想の3.1%上昇を下回った。ただこの伸び鈍化は技術的な要因 によるものとみられ、引き続き輸入関税が一因とされる価格高騰が懸念される。 欧州中央銀行(ECB)理事会で、政策金利を据え置くと決定した。据え置きは4会 合連続で、予想通り。同時に発表した景気予測では、成長率とインフレ率の見通しを一 部上方修正した。 トランプ米大統領は、今週末の米ロ当局者会談を前に、ウクライナ戦争終結に向けた 協議が「何かに近づいている」との認識を示した。米当局者は、争点の領土譲歩問題は 依然として未解決であるものの、両国の間に大きな隔たりはないとの見方を示してい る。 金先限は夜間取引で10月20日以来の高値2万2241円を付けたのち、上げ一服 となった。ニューヨーク市場で利食い売りが出たことに上値を抑えられた。円相場は1 ドル=155円台半ばで円高が一服した。銀先限は311.2円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、予想以下の米消費者物価指 数(CPI)が支援要因になったが、利食い売りが出て上げ一服となった。アジア市場 では、朝方の4334.57ドルから、売り優勢となった。 午前11時現在、4323.29ドルで推移、銀は6492セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4334.27ドル、銀が6646セント。 MINKABU PRESS
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