[今日の視点]貴金属=軒並み上昇、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて
買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を
受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は14.30ドル高
の4337.92ドル、銀が145セント高の6714セント、プラチナが22.23
ドル高の1960.60ドル、パラジウムは20.04ドル高の1712.00ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=157.57/59円で、前営業日の
大引け時点から1.22円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が2万2330円前後、銀は315.0円前後、プラチナ
は9330円前後、パラジウムは8300円前後。
【NY金は米利下げ見通しが支援】
 金は前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて買
い優勢となった。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。CMEのフェ
ドウォッチで、3月の利下げ確率が46.9%(前日46.2%)となった。ただ米ニ
ューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、FRBが決定した利下げに続く追加利下げを行
う差し迫った必要性はないとの見解を示した。12月の米ミシガン大消費者信頼感指数
確報値は52.9と11月の51.0から上昇した。速報値の53.3からは下方修正
された。市場予想は53.4だった。
 トランプ米大統領は、来年5月に任期が終わるジェローム・パウエル氏の後任となる
次期米連邦準備理事会(FRB) 議長候補として ケビン・ウォーシュ元FRB理事、
ケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長、クリストファー・ウォラーFRB理
事の3人に面接した。3人は、さらなる政策金利引き下げが望ましいという考えでは足
並みを揃えるが、金融政策に関するその他の部分では意見に差があり、経歴もばらばら
だ。
 米沿岸警備隊は20日、ベネズエラ沖の国際水域で2隻目の石油タンカーを拿捕し
た。また3隻目の石油タンカーを追跡中とした。米当局者は「米沿岸警備隊はベネズエ
ラの違法な制裁回避に加担している制裁対象のダークフリート船を積極的に追跡してい
る。この船は偽旗を掲げており、司法による差し押さえ命令を受けている」と語った。
 銀は前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調を
受けて買い優勢となった。
【NYプラチナは高値更新が続く】
 プラチナは前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金
堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調が支援要因になっ
た。CMEのフェドウォッチで、3月の利下げ確率が46.9%(前日46.2%)と
なった。中国の投資需要堅調を背景とした踏み上げの動きも続いている。

<今日の予定>
・英国内総生産 確報値 2025年7-9月期(国立統計局)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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