【市況】 金は大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、米国 の石油タンカー拿捕などを受けて急伸した。銀はニューヨーク高と円安を受けて先限が 急伸した。 午前11時4分現在の前営業日比は、金標準が211〜466円高、金ミニが 11.0円安〜481.0円高、ゴールドスポットが1081円高、銀が18.6円 高。 午前11時4分現在の出来高は、金が3万1191枚、金ミニが1万4667枚、ゴ ールドスポットが741枚、銀が5枚。 【NY金は米利下げ見通しが支援】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。CMEのフェ ドウォッチで、3月の利下げ確率が46.9%(前日46.2%)となった。ただ米ニ ューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、FRBが決定した利下げに続く追加利下げを行 う差し迫った必要性はないとの見解を示した。12月の米ミシガン大消費者信頼感指数 確報値は52.9と11月の51.0から上昇した。速報値の53.3からは下方修正 された。市場予想は53.4だった。 トランプ米大統領は、来年5月に任期が終わるジェローム・パウエル氏の後任となる 次期米連邦準備理事会(FRB) 議長候補として ケビン・ウォーシュ元FRB理事、 ケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長、クリストファー・ウォラーFRB理 事の3人に面接した。3人は、さらなる政策金利引き下げが望ましいという考えでは足 並みを揃えるが、金融政策に関するその他の部分では意見に差があり、経歴もばらばら だ。 米沿岸警備隊は20日、ベネズエラ沖の国際水域で2隻目の石油タンカーを拿捕し た。また3隻目の石油タンカーを追跡中とした。米当局者は「米沿岸警備隊はベネズエ ラの違法な制裁回避に加担している制裁対象のダークフリート船を積極的に追跡してい る。この船は偽旗を掲げており、司法による差し押さえ命令を受けている」と語った。 金先限は上場来高値2万2590円を付けた。ニューヨーク高や円安、米国の石油タ ンカー拿捕が支援要因になった。円相場は1ドル=157円台後半の円安に振れた。銀 先限は332.0円まで上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は堅調。前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB) の利下げ見通しを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の4347.77ド ルから、米国の石油タンカー拿捕などを受けて買い優勢となった。 午前11時現在、4383.65ドルで推移、銀は6834セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4323.62ドル、銀が6569セント。 MINKABU PRESS
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