ドル円は午前に円安の調整が入る=東京為替概況 先週末に日銀会合後の植田日銀総裁の会見を受けた追加利上げ期待後退などを材料に円安が進み、ドル円は157円78銭を付けた。週明けも高値圏でスタートし、157円75銭と先週末高値に迫る動きを見せたが、その後、円安の過熱感警戒などから利益確定のドル売り円買いが入り、午前中に157円23銭を付けた。 安値からの反発は157円40銭台までにとどまり、午後は落ち着いた動きが続いた。クリスマスウィークに入って海外勢を中心とした取引量が減少するとみられており、大きな動きになりにくい。ドル円は高値警戒感と、円債利回りの上昇などを材料に高値から少しドル安円高となったが、積極的に157円割れを試すほどの勢いは見られず。 円債利回りは上昇。ベンチマークとなる10年債利回りは先週末日銀会合を受けて、会合前の1.97%台から2.02%まで上昇(債券価格が下落)する展開となった。週明けさらに利回りが上昇し、前場で2.09%を付けた。午後に入ってさらに上昇し一時2.10%を付けたが、その後はいったん調整が強まり、2.07%台へ落としている。 ユーロドルは1.17台前半でもみ合い。上値が重いものの1.1700を試すほどの勢いはない。朝からのレンジは1.1706-1.1723。 ポンドドルは朝方1.3371を付けたが、その後上昇。午後に1.3401を付けている。先週は木曜日の英中銀会合を受けて1.3340前後から1.3450手前まで上昇の場面も買いが続かなかった。 ユーロ円は先週末の円安進行で184円台後半へ上昇。金曜日は東京市場の182円25銭から海外市場で184円75銭まで2円50銭の上昇となった。週明けは朝に円安が優勢となる中で184円88銭と高値を更新する動きを見せたが、心理的節目である185円手前の売りが上値を抑えると、その後の円安の調整に午前中に184円24銭まで売りが出た。その後、対ドルでユーロがややしっかりとなり184円50銭近くを付けたが戻りは鈍く、午後は184円30銭台中心の推移。 ポンド円は先週末の円安に節目の211円台に乗せ、211円10銭を付けた。週明け211円10銭台でスタートと高値を更新。その後の円安の調整に午前中に210円63銭を付けた。その後昼過ぎにかけて買い戻しも210円90銭台までにとどまっている。 MINKABUPRESS 山岡和雅
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