【市況】 金は続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の堅調を受けて上値を伸ばした。銀は8〜10月限が変わらずとなった。 新甫2026年12月限は金標準が2万3150円、金ミニが2万3250.0円で それぞれ発会した。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が120〜243円高、金ミニが 36.0円安〜316.0円高、ゴールドスポットが1095円高、銀が変わらず。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万7470枚、金ミニが1万3370枚、ゴ ールドスポットが1874枚、銀が15枚。 【NY金は地政学的リスクや消費者心理悪化が支援】 金は地政学的リスクや消費者心理悪化が支援要因になった。米国のベネズエラ封鎖で 地政学的リスクが意識された。一方、第3四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年 率換算で前期比4.3%増加した。伸びは第2四半期の3.8%から加速し、過去2年 間で最も速いペースでの成長となった。旺盛な個人消費にけん引され、市場予想の 3.3%を上回って成長。12月の米消費者信頼感指数は89.1と、前月から3.8 ポイント低下し、市場予想の91.0を下回った。雇用と所得に対する不安の高まりを 反映した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのウクライナ侵攻終結に向けた米・ウク ライナ高官協議を受け、安全の保証を含む複数の文書の草案を準備したと表明した。一 方、ロシア紙イズベスチヤは、ウクライナの紛争解決に向けた先週末のロシアと米国の 協議は画期的なものと見なすべきではないとするペスコフ大統領報道官の発言を伝え た。 金先限は上場来高値2万3308円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は1ドル=155円台後半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、第3四半期の米国内総生産 (GDP)の伸び加速を受けて利食い売りが出たが、予想以下の米消費者信頼感指数を 受けて押し目を買われた。アジア市場では、朝方の4491.49ドルから、買い優勢 となり、4500ドル台に上昇した。 午前11時現在、4520.57ドルで推移、銀は7251セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4477.16ドル、銀が6945セント。 MINKABU PRESS
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