[本日の見通し]石油=軟調、ウクライナ和平は遠いか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年5月限は軟調。5万9200円まで下落し、夜間
取引の安値を下回った。
 年内の主要なイベントは終了しており、特段の手掛かりがなければ、年内の原油相場
は静かな展開が続くか。ロイター通信の報道によると、米政府はまずは経済的な手段に
よってベネズエラのマドゥロ政権に圧力を加えることを目指しており、早期に軍事的な
選択肢を実行しない可能性がある。米国が石油タンカーをまた拿捕するリスクはあると
しても、短期間での対立の激化は想定しづらい。
 ウクライナ和平協議は当面足踏みが続く可能性がある。ウクライナ東部のロシアへの
割譲を巡り、ゼレンスキー大統領が主張するように国民投票を実施するなら、ウクライ
ナ戦争は4年目に突入することがほぼ確実である。国民投票が行われて割譲が否決され
た場合にどうするのか不明だ。ウクライナのゼレンスキー大統領は欧州連合(EU)か
ら当面の戦争資金を確保しており、ドイツ軍などが参戦してくるまで、だらだらと衝突
を引き伸ばすリスクがある。
 時間外取引でニューヨーク原油2月限は前日比0.02ドル高の58.56ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは58.36ドルから58.62ドル。
 原油5月限の予想レンジは5万8800円から5万9800円、ガソリン先限は7万
1500円から7万2500円、灯油先限は8万5500円から8万6500円。
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