●論点解説金、クリスマス前後の金相場＝マーケットエッジ

　クリスマス前後は欧米投機筋の連休入りにもかかわらず、過去最高値を更新した。貴
金属市場全体で価格上昇圧力はアジア時間に発生する傾向が強く、中国を筆頭とした個
人投資家の物色意欲の強さが窺える。米金利やドルの値動きは安定しているが、年末で
も個人レベルでは資産分散の必要性が強く認識されている模様だ。クリスマス直前には
欧米の金上場投資信託（ＥＴＦ）買いが再開される兆候が見られたことも、上昇ペース
加速を促した。一応は米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げ見通し、ベネズエラ情
勢の不確実性などが貴金属買いのテーマとして指摘されているが、アジア現物需要の広
がり度合、そこに欧米金ＥＴＦ需要が加わるかが年末年始の焦点になる。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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