金・銀午前=金は反発、押し目買いで上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金は反発。押し目買いを受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の
堅調や円安を受けて上値を伸ばし、上場来高値を更新した。銀は総じて上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が107〜281円高、金ミニが
400.0円安〜234円高、ゴールドスポットが1109円高、銀が変わらず〜
5.0円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万1075枚、金ミニが2879枚、ゴール
ドスポットが188枚、銀が6枚。
【NY金はクリスマス明けで押し目買い】
 金先限は夜間取引で押し目を買われた。クリスマス休暇前に利食い売りが出て調整局
面を迎えたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはない。トランプ
米大統領は「金融市場が好調な時は利下げしてほしい。私に反対する者は決して議長に
なれない」と述べた。ただウォラー理事は、米大統領がFRBの独立性に異議を唱えた
場合、「絶対に」FRBの独立性を擁護すると述べており、今後の発表を確認したい。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻終結に向けた方策についてト
ランプ米政権のウィットコフ特使およびトランプ氏の娘婿ジャレド・クシュナー氏と約
1時間協議したと明らかにした。ゼレンスキー大統領はウクライナ和平案の20項目を
発表したが、ロシアは変更を求めるとみられており、今後も協議が継続する見通しであ
る。
 トランプ米大統領と米軍は、ナイジェリア北西部でイスラム過激派組織に対して空爆
を行ったと発表した。同組織がキリスト教徒を標的にしていると主張した。攻撃はナイ
ジェリア政府の要請を受けて実施したとしている。
 金先限は上場来高値2万3369円を付けた。ドル建て現物相場の堅調や円安が支援
要因になった。円相場は1ドル=156円台前半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、クリスマスによる休場で商
いがなかった。アジア市場では、朝方の4497.05ドルから、買い優勢となり、史
上最高値を更新した。
 午前11時現在、4501.87ドルで推移、銀は7437セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4479.39ドル、銀が7181セント。

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