貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。銀は夜間取引で10月限が急落、先限が変わらずとなった。プラチナ系貴金属 (PGM)はプラチナがドル建て現物相場の下落を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は12.21ドル高 の4530.64ドル、銀が425セント高の7920セント、プラチナが10.00 ドル安の2436.60ドル、パラジウムは110.50ドル高の1925.00ド ル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.46/48円で、前営業日の 大引け時点から0.21円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万3350円前後、銀は355.0円前後、プラチナ は1万0900円前後、パラジウムは8800円前後。 【NY金は地政学的リスクで一代高値を更新】 金は前週末の海外市場では、地政学的リスクを受けて史上最高値を更新した。 金は地政学的リスクが支援要因になった。トランプ米大統領と米軍は、ナイジェリア 北西部でイスラム過激派組織に対して空爆を行ったと発表した。ナイジェリア政府当局 者は米国による継続的な介入を容認する姿勢を示唆した。一方、中国外務省は、台湾向 け武器売却を理由に、米国の防衛企業20社と個人10人を制裁対象に指定したと発表 した。米国務省は、台湾への武器売却承認を受けて中国が米防衛企業などに制裁を科し たことに「強く反対する」と述べた。 トランプ米大統領は、ロシアの侵攻を終結させる和平合意を目指す中で、ウクライナ のゼレンスキー大統領との協議で「大きな進展があった」と述べた。ロシアの対応も確 認したい。 銀は前週末の海外市場では、地政学的リスクや金堅調を受けて史上最高値を更新し た。 【NYプラチナは地政学的リスクや金堅調が支援】 プラチナは前週末の海外市場では、地政学的リスクや金堅調を受けて史上最高値を更 新した。 プラチナは地政学的リスクや金堅調が支援要因になった。トランプ米大統領と米軍 は、ナイジェリア北西部でイスラム過激派組織に対して空爆を行ったと発表した。一 方、11月の中国の工業部門企業利益は前年比13.1%減少した。減少幅は10月の 5.5%減から拡大し、過去1年で最大となった。内需の弱さが底固い輸出を帳消しに した。 <今日の予定> ・米中古住宅販売仮契約指数 2025年11月(全米不動産協会) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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