NY原油先物2月限(WTI)(終値) 1バレル=58.08(+1.34 +2.36%) ニューヨーク原油の2026年2月限は反発。中東情勢の緊迫感が高まっていることが相場を支えた。イエメンでは、反フーシ派でまとまっていたはずのイエメン暫定政権側と南部暫定評議会(STC)が対立を激化させている。アラブ首長国連邦(UAE)が支援するSTCが石油資源が豊富なハドラドマウト州やアル・マフラ州を占領したことに対して、イエメン暫定政府を支持するサウジが反発し、ハドラマウト州にあるSTCの拠点を空爆した。主要産油国であるサウジとUAEが衝突する格好。サウジとイランの外相は電話会談を実施し、親イランのフーシ派とサウジが支援するイエメン暫定政府が手を取り合うようだと、イエメン情勢がさらに混乱するリスクがある。 イエメンの対岸のソマリランドをイスラエルが独立国家として認めたことも懸念要因。イスラエル軍がソマリランドを親イランの反フーシ派を攻撃する拠点として利用する可能性がある。フーシ派は警戒感を強めているほか、イランのペゼシュキアン大統領は、イランが米国、イスラエル、欧州との全面戦争の真っ只中にあると述べ、西側をけん制した。 時間外取引で2月限は上昇。通常取引開始後も堅調さを維持したが、58.30ドルまで上値を伸ばした後に上げが一服した。 MINKABU PRESS
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