[今日の視点]貴金属=急落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、急落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢とな
ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろ
う。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は157.10ドル
安の4331.09ドル、銀が509セント安の7213セント、プラチナが
216.23ドル安の2102.50ドル、パラジウムは86.60ドル安の
1630.89ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.98/99円で、前営業日の
大引け時点から0.29円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が2万2440円前後、銀は345.3円前後、プラチナ
は9570円前後、パラジウムは9000円前後。
【NY金は利食い売りで急落】
 金はきのうの海外市場では、利食い売りが出て急落した。
 金は利食い売りが圧迫要因になった。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー
大統領の会談で和平案の協議が進んだことが圧迫要因になった。ただロシアのプーチン
大統領と米大統領の電話会談で、プーチン大統領はウクライナ軍がロシア大統領公邸へ
のドローン攻撃を試みたと主張し、和平交渉におけるロシアの立場を見直す考えを示唆
した。一方、11月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比3.3%上昇し、2023年
2月以来、約3年ぶりの高水準となった。住宅購入条件の改善が買い手を引き寄せたこ
とが背景にあるとみられる。市場予想は1.0%上昇。
 トランプ米大統領は、ベネズエラで船に麻薬が積載されるとされる区域を攻撃したと
明らかにした。トランプ政権がベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力を強める中、ベ
ネズエラで初めて地上作戦が実施された可能性がある。
 銀はきのうの海外市場では、金が急落するなか、利食い売りが出て売り優勢となっ
た。
【NYプラチナは金軟調や利食い売りが圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、金が急落するなか、利食い売りが出て売り優勢と
なった。
 プラチナは金軟調や利食い売りが圧迫要因になった。ウクライナの和平案の協議が進
んだ。ただロシアのプーチン大統領は和平交渉における立場を見直す考えを示唆した。
今後の協議の行方を確認したい。

<今日の予定>
・米ケース・シラー住宅価格指数 2025年10月(S&P)
・シカゴ購買部協会景気指数 2025年12月(シカゴ購買部協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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