【市況】 金は大幅続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現 物相場の下げ一服が下支えになった。銀は期先2本が急落した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が770〜572円安、金ミニが 650.0〜280.0円安、ゴールドスポットが395円高、銀が19.1〜 11.1円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万8679枚、金ミニが1万1675枚、ゴ ールドスポットが2212枚、銀が17枚。 【NY金は利食い売りで急落】 金は利食い売りが圧迫要因になった。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー 大統領の会談で和平案の協議が進んだことが圧迫要因になった。ただロシアのプーチン 大統領と米大統領の電話会談で、プーチン大統領はウクライナ軍がロシア大統領公邸へ のドローン攻撃を試みたと主張し、和平交渉におけるロシアの立場を見直す考えを示唆 した。一方、11月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比3.3%上昇し、2023年 2月以来、約3年ぶりの高水準となった。住宅購入条件の改善が買い手を引き寄せたこ とが背景にあるとみられる。市場予想は1.0%上昇。 トランプ米大統領は、ベネズエラで船に麻薬が積載されるとされる区域を攻撃したと 明らかにした。トランプ政権がベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力を強める中、ベ ネズエラで初めて地上作戦が実施された可能性がある。また大統領は、フロリダ州の私 邸「マールアラーゴ」でイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。イランが弾道ミサイ ルや核兵器の開発計画を継続すれば、同国に対する新たな大規模攻撃を支持する可能性 があると述べたほか、イスラム組織ハマスが武装解除しなければ深刻な結果を招くと警 告した。 金先限は夜間取引で2万2355円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=156円台前半で推移した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、ウクライナの和平案の協議 が進んだことなどを受けて利食い売りが出た。アジア市場では、朝方の4332.36 ドルから、押し目を買われた。 午前11時現在、4358.55ドルで推移、銀は7355セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4488.19ドル、銀が7722セント。 MINKABU PRESS
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