【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における1月6 日時点の大口投機家の売り越しは443万8246枚となり、前週の438万0880 枚から拡大した。取組高合計は4964万5365枚となり、前週から11万6261 枚(0.2%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.5%増、債券 合計が0.5%減、為替合計が2.1%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.6%増、エネルギー合計は3.7%増、金属合計は0.4%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って売り越しを縮小、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は新規買いが新規売りを上回って買い越し(ドル売り)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米国がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束し、地政学的リスクが高まった。 米国がベネズエラの原油販売を管理することになった。一方、12月の米雇用統計で、 非農業部門雇用者数は前月比5万人増と、市場予想の6万人増を下回った。ただ失業率 は4.4%に低下。時間当たり賃金は前年比3.8%上昇と、伸びは11月の3.6% から加速した。27〜28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きの見 方が強い。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が8815枚買い越し(前週1万4068枚買 い越し)、ユーロは16万2812枚買い越し(同15万7465枚買い越し)、英ポ ンドは3万0538枚売り越し(同3万3207枚売り越し)となった。ユーロは新規 買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が供給過剰見通しなどが圧迫要因になったが、ブルームバーグ・ コモディティ指数の年次リバランスで原油のウェイトが引き上げられることを受けて買 い優勢となった。金は地政学的リスクを受けて買い優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が5万7352枚買い越し(前週 6万4591枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨーク 金は22万7632枚買い越し(同23万1173枚買い越し)に縮小、ニューヨー ク・プラチナは1万8110枚買い越し(同1万8042枚買い越し)に拡大した。金 は手じまい売り、新規売りが出て、プラチナは買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが6万0112枚買い越し(前週5万3192 枚買い越し)に拡大、大豆は10万4770枚買い越し(同12万1811枚買い越 し)に縮小した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は手じまい売り、新規売り が出た。前週のコーンは、大豆や小麦の堅調を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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