石油週間展望=米国のイラン攻撃の可能性残り波乱含み

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [3月2日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    2 月 24 日〜 2 月 27 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   85,000    88,000(27)    85,000(24)   88,000     +3,000
灯  油  先限   83,000    87,000(27)    83,000(24)   87,000     +4,000
原  油 7月限   65,800    67,250(27)    64,710(27)   66,300        -100
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                                       2 月 23 日〜 2 月 27 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油  04 月限    65.89    67.83(27)   63.60(26)  67.02      +0.54
ブレント原油  05 月限    70.80    73.54(27)   69.16(26)  72.87      +1.57
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27日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 155.90 前週末比 0.70円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油4月限は19日には66.90ドルの年初来高値
を付けた。目先はどこまで上値を伸ばすのかが注目されるが、米国がイラン攻撃を実施
した場合、このまま70ドル台に噴き上げる展開も十分にあり得る状況となってきた。
とした。

【NY原油はイラン攻撃なら70ドル台の可能性残る】
 ニューヨーク原油4月限は23日に67.28ドルまで上伸して年初来高値をさらに
更新したものの、その後は頭打ち傾向となり、26日は急落後に大きく戻すなど乱高下
したが、本稿執筆時の27日午後時点では65ドル台前半に収れんしている。
 まだ天井を付けた感じはなく、上値トライは十分にあり得る状況。その場合、昨年6
月23日に付けた68.11ドル、また期近つなぎ足ベースでは昨年7月30日の高値
70.51ドルなどが上値目標となる。
 日柄的には3月3日の満月前後に天井付けるイメージでみている。

 材料的には、米国とイランの協議が続いているが、米国がイラン攻撃を実施した場
合、このまま70ドル台に噴き上げる展開も十分にあり得る状況に変化はない。
 今後数週間は、越週玉(とくに売り玉)は保有リスクが高いだろう。週末中に米国の
イラン攻撃が実施された場合、週明けのアジアの時間帯にギャップを開いて急騰する可
能性が高くなる。

 トランプ米大統領がイラン攻撃の期限とした「今後10〜15日間」の期限が迫って
きた(計算通りなら3月1〜6日まで)が、26日にはイランと米国の3回目の核開発
協議がスイスのジュネーブで実施された。仲介役であるオマーンの外相が大きな進展が
あったと発言したことで一時的に原油相場は急落したが、3カ所の核施設の破棄、さら
に核開発につながる濃縮ウランの引き渡しなどの米国の要求をイランがことごとく拒否
したことで協議は決裂し、原油相場はV字型の切り返しとなった。
 なお、2日にはウィーンで今度は技術者レベルの協議が実施される予定という。した
がって2月末の週末はイラン攻撃の可能性は低いか。

 ロイター通信によると、大型タンカー(VLCC)の運賃が急騰している。中東〜中
国の運賃は20万6141ドル(/日)と、2020年4月以来の高水準となり、年初
からは4倍近い急騰となっている。米国のイラン攻撃のリスクを背景にして、業者がタ
ンカーの手当てを急いでいることが背景という。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は2月前半の騰勢は一服しているが、
4万9000ドル台を維持して、大局的には高値圏でのもみ合いが続く。
 ドルインデックスは97ポイント台後半でのもみ合いが続いている。

【米国、原油在庫が約1600万バレルの急増=米EIA週報】
 米国内に目を転じると、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫
が一転して急増した。前週比1598万90000バレル増の4億3580万バレル。
週間の増加幅としては3年振りの高水準となった。
 一方、ガソリン在庫は同101万1000バレル減の2億5483万バレル、留出油
在庫は同25万2000万バレル増の1億2035万バレルだった。
 原油在庫は前週急減していた反動が重なった感じたが、これが週報ベースの振れなの
かどうか来週の数値に注目したい。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である7月限は19日に大陽線を付けて以降、ボリンジャーバント
の1シグマ(6万5440円辺り)と2シグマ(6万7380円辺り)の間のバンドウ
ォーク続き、戻り高値を更新中。27日には一時6万7250円の高値。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油4月限はボリンジャーバンドの1シグマ(65.64ドル辺り)と
2シグマ(67.04ドル辺り)の間のもみ合いが続いたが、26日に大きく下振れし
て、一時は21日移動平均線であるボリンジャーバンドの中心線(64.24ドル辺
り)を割り込んだ。しかし、引けでは65ドル台を回復した。

 ブレント原油4月限もほぼ同様の展開。ボリンジャーバンドの1シグマ(70.80
ドル辺り)と2シグマ(72.36ドル辺り)の間のもみ合いが続いたが、26日に大き
く下振れして、一時21日移動平均線であるボリンジャーバンドの中心線(69.23
ドル辺り)を試した。しかし、引けでは70ドル台を回復した。
<当面の予定>
28日【経済】米建設支出 2025年11月(商務省)
   【経済】米建設支出 2025年12月(商務省)
 2日【経済】新車登録台数 2026年2月(自販連)
   【経済】軽自動車新車販売速報 2026年2月(全軽自協)
   【発会】プラッツドバイ原油 2027年5月限(東京商品)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年2月(RatingDog)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年2月確報(Markit)
   【経済】英ネーサプライ 2026年1月(BOE)
   【経済】米卸売在庫 2026年1月速報値(商務省)
   【経済】米建設支出 2026年1月(商務省)
   【経済】米製造業景況指数 2026年2月(ISM)
 3日【経済】労働力調査(失業率) 2026年1月(総務省)
   【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2026年1月(厚生労働省)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2026年2月速報(EUROSTAT)
   【経済】米新車販売台数 2026年2月(Autodata)
   【工業】週間石油統計(API)
 4日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年2月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2026年2月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国サービス業購買担当者景況指数 2026年2月(RatingDog)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年2月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年2月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2026年1月(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2026年1月(EUROSTAT)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米雇用統計 2026年2月(ADP)
   【経済】米非製造業景況指数 2026年2月(ISM)
   【経済】米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
 5日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2月22日-2月28日(財務省)
   【経済】ユーロ圏小売売上高 2026年1月(EUROSTAT)
   【経済】仏鉱工業生産指数 2026年1月(INSEE)
   【経済】米貿易収支 2026年1月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米耐久財受注 2026年1月確報値(商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2026年1月(商務省)
 6日【経済】ユーロ圏国内総生産 2025年10-12月期確報(EUROSTAT)
   【経済】独製造業受注 2026年1月(経済技術省)
   【経済】米小売売上高 2026年1月(商務省)
   【経済】米雇用統計 2026年2月(労働省)
   【経済】米卸売在庫 2026年1月確報値(商務省)
   【経済】米消費者信用残高 2026年1月(FRB)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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