貴金属は、軒並み続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク金の大幅安とドル 建て現物相場の軟調に推移を受けて売り優勢が見込まれる。プラチナ系貴金属(PG M)はプラチナがニューヨークプラチナの大幅続落を受けて軟調となりそうだ。 午前8時9分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は198.54ドル安 の5114.67ドル、銀が208セント安の8233セント、プラチナが114. 30ドル安の2091.20ドル、パラジウムは106.11ドル安の1643.41 ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=157.58/60円で、前営業日の 大引け時点から0.32円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万6950円前後、銀は430.0円前後、プラ チナは1万0430円前後、パラジウムは9000円前後。 【金は原油高によるインフレ懸念とドル買いの動きが重石に】 JPX金先限は夜間取引で2月24日以来の安値2万6400円まで下落。円相場は 1ドル=157円台半ば〜後半とやや円安傾向にあったものの、ニューヨークが大幅安 となったことで売り優勢となった。 トランプ米大統領による「イランへの本格的な攻撃はまだ始めておらず、大規模な攻 撃が間もなく実施される」との発言を受けてイランに対する軍事行動の更なる激化や 長期化が警戒されていることは、安全資産としての金を求める要因になっているもの の、この中東情勢不安を受けた原油高がインフレ懸念を高めると同時に、米国の利下げ 観測を後退させている。 米利下げ観測が後退していることは金利を産まないとされる金に対する米ドルの優位 性を強める要因となるが、これと同時に米ドルの安全資産として役割を再認識する動き もあってドルを買い戻す動きが見られている。金にとってはドル高によって米国の信認 低下によって集まっていた安全資産需要が分散される形となっている。 米国によるイラン攻撃の期間についてトランプ米大統領は4〜5週間を想定としてい ることを明らかにしている。これまで安全資産需要を受けて一代の高値に迫る動きを見 せた後の反動安もあり、目先は転売に下押される動きが見込まれる。金は2月24日の 安値2万5721円が目先の下値目標となってきそう。 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金の大幅続落に追随し売り優勢となった。 【プラチナは原油高に伴うインフレ高進や米利下げ観測の後退受け売り優勢】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金の大幅続落が手掛かりとなり売り優勢 となった。トランプ米大統領によるイラン攻撃は4〜5週間を想定、との発言から中東 地域の紛争拡大および長期化が懸念される一方で、イランによるホルムズ海峡封鎖を 受けた原油高がインフレ高進を招く、との懸念や米国の利下げ観測の後退が重石となっ た。アジア市場でもドル建て現物相場は1日の値幅が30〜50ドルという日も珍しく ない。今日もアジア時間のドル建て現物相場は乱高下する可能性あり。JPXプラチナ 先限は1万円接近となると、買いが喚起されるが、大幅安で推移か。 <今日の予定> == オーストラリア == 【経済】09:30国内総生産 2025年10-12月期 (連邦統計局) == 日本 == 【工業】12:00原油・石油製品供給統計週報 (石油連盟) 【工業】14:00石油製品給油所小売価格調査 (資源エネルギー庁) == 中国 == 【経済】10:30製造業購買担当者景況指数 2026年2月 (中国物流購買連合会) 【経済】10:30非製造業購買担当者景況指数 2026年2月 (中国物流購買連合会) 【経済】10:45製造業購買担当者景況指数 2026年2月 (RatingDog) 【経済】10:45サービス業購買担当者景況指数 2026年2月 (RatingDog) == 香港 == 【経済】17:30小売売上高 2026年1月 (香港統計局) == ユーロ圏 == 【経済】18:00サービス業購買担当者景況指数 2026年2月確報 (Markit) 【経済】18:00購買担当者総合景況指数 2026年2月確報 (Markit) 【経済】19:00雇用統計 2026年1月 (EUROSTAT) 【経済】19:00生産者物価指数 2026年1月 (EUROSTAT) == スイス == 【経済】16:30消費者物価指数 2026年2月 (連邦統計局) == アメリカ == 【経済】21:00住宅ローン申請指数 (MBA) 【経済】22:15雇用統計 2026年2月 (ADP) 【経済】3/5 00:00非製造業景況指数 2026年2月 (ISM) 【経済】3/5 04:00地区連銀経済報告・ベージュブック (FRB) 【工業】3/5 00:30週間石油統計 (EIA) MINKABU PRESS
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