[今日の視点]石油=下落へ、イラン戦争の勃発を受けた上げは一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。2026年8月限で300〜700円安程度を想定する。イラン
戦争の勃発を背景とした海外原油の上げは一服した。円相場は1ドル=157円ちょう
ど付近で円高・ドル安推移。
 米国とイスラエルによるイラン攻撃で原油相場のリスクプレミアムが急拡大したもの
の、需給のひっ迫を織り込むのはこれからである。ホルムズ海峡はほぼ封鎖されてお
り、日量2000万バレル近い供給が途絶している。イランの中国向けのタンカーは航
行を続けているようだが、イランのタンカーが攻撃を受けるリスクもあり、供給はかな
り不安定である。サウジアラムコが紅海に抜ける日量700万バレル規模のパイプライ
ンを利用して輸出することは可能かもしれないが、紅海も危険である。
 ホルムズ海峡が閉鎖されて、消費国にタンカーが到着しなくなれば、石油在庫は減少
する。まだこの局面に達していないことからニューヨーク原油や指標原油の上昇は限定
的だが、急速な在庫減少が始まる前に消費国は需要を埋め合わせるために動き回る。停
戦は不透明で、現時点で世界の石油在庫がどこまで減少するのか検討もつかず、消費国
はただただ在庫を確保するよう努めるしかない。
 ニューヨーク市場でも受け渡しが増えるだろうが、受け渡し地クッシングの原油在庫
は2646万万バレルしかない。タンクボトムとみられている2000万バレルを大き
く下回って原油在庫を取り崩すことは不可能との指摘はあるが、どこまで減少するのだ
ろうか。受け渡し不能となれば、世界はホルムズ海峡閉鎖の影響を心から実感するだろ
う。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 貿易収支 2026年1月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 2月22日-2月28日(財務省)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】19:00 小売売上高 2026年1月(EUROSTAT)
◆ フランス ◆
【経済】16:45 鉱工業生産指数 2026年1月(INSEE)
◆ スイス ◆
【経済】15:45 雇用統計 2026年2月(経済省)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:30 貿易収支 2026年1月(商務省)
【経済】22:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】3/6 00:00 耐久財受注 2026年1月確報値(商務省)
【経済】3/6 00:00 製造業新規受注 2026年1月(商務省)
【農産】22:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
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