NY原油市況=暴落、連日のG7会合での合意やIEA臨時会合開催の報で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2026/04     85.75      91.48      76.73      83.45      -11.32
  2026/05     83.00      88.49      75.64      82.10      - 9.38
  2026/06     80.00      83.95      73.56      79.44      - 7.23
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電            3,441,179             2,054,530   (- 32,557)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2026/04     334.66    -24.00
                   2026/05     312.71    -24.22
改質ガソリン        2026/04     264.03    -16.81
                   2026/05     260.93    -15.44

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は暴落。終値の前営業日比は、期近2限月が11.32〜9.38
ドル安、その他の限月は7.23〜0.71ドル安。中心限月の4月限は11.32ド
ル安の83.45ドル。

 主要7カ国(G7)が9日のオンラインでの財務相会合に続き、この日はエネルギー
相(日本からは赤沢経産相)会合を開催して、石油備蓄の放出を含めた供給の安定策を
講じる必要があることで合意したことや、同会合に参加していた国際エネルギー機関
(IEA)のピロル事務局長がIEAの臨時会合を開いてこの問題を協議すると語った
ことで、米国の時間帯から再び大きく売られる展開となった。またトランプ米大統領が
戦闘が間もなく終結する可能性に言及したことも売り材料。
 4月限は前日の暴騰後の暴落に続き、この日も相変わらずボラティリティーの高い値
動きとなった。アジアの時間帯〜欧州の時間帯にかけての時間外取引では91.48ド
ルを高値として、85ドル台から91ドル台をコアレンジとした極めて広めのもみ合い
が続いた。そのあと米国の時間帯にその下限を割り込むと一時76ドル台まで暴落し
た。安値は76.73ドル。しかし米国の時間帯の後半は逆にV字型の切り返しとな
り、ほぼ10ドル戻して、アジアの時間帯〜欧州の時間帯のレンジ内の86ドル台まで
値を戻した。日常的な取引ではほとんど見られない激しい乱高下。なお、帳入値はその
戻りの半ばで付けた83.45ドル。

 9日のオンライン会議で、主要7カ国(G7)財務相が石油備蓄の協調放出を検討す
ることで合意したが、日本の経済産業省はこの日、国内10か所の備蓄基地に対して、
放出の準備を行うように指示した。なお、日本の石油備蓄は現在、254日分(国家備
蓄146日分、民間備蓄101日分、産油国共同備蓄7日分)ある。
 また、日本時間のこの日夜、赤沢経産相がオンラインでのG7エネルギー相会合に参
加して、石油備蓄の放出を含めた供給の安定策を講じる必要があることで合意したこと
を明らかにした。
 ロイター通信によると、米国とイスラエルのイラク攻撃後、すぐに事実上封鎖された
ホルムズ海峡をサウジアラビア産原油を積んだ石油タンカーが通過したことが確認され
た。
 タンカーは「シェンロン・スエズマックス」号(最大積載量=原油100万バレル)
ギリシャの海運会社が運航し、サウジ東部のラスタヌラ港で原油を積み込んで、インド
西​部のムンバイへ向かっているという。
 なお、9日にイランのイスラム革命防衛隊が米国とイスラエルの大使を国外追放する
アラブ諸国や欧州諸国に対して、ホルムズ海峡を安全に航行する権利と自由を認めるこ
とを表明したが、それとの関係は不明。

 さらにホルムズ海峡関連のニュースとして、ライト米エネルギー相が、ホルムズ海峡
を航行している石油タンカー1隻を米海軍が護衛していると「X」に投稿したが、すぐ
に削除した。これが原油の乱高下の一因と指摘する声も聞かれた。
 おそらく護衛の事実はあるのだろうが、危機管理面からまずいと思って削除したと思
われる。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに大幅安。暴落した原油に追随して大きく崩
れる展開。
今日の材料
・9日のG7財務相会合に続き、この日はG7エネルギー相会合で石油備蓄の放出を含
 めた供給の安定策を講じる必要があることで合意。
・IEAのピロル事務局長がIEAの臨時会合を開いて石油供給の安定策を協議する方
 針を示す。
・日本の経済産業省、国内10か所の備蓄基地に対して放出の準備を行うように指示。
 なお、日本の石油備蓄は現在、合計で254日分。
・トランプ米大統領「戦闘が⁠間もなく終わる」と指摘。
・米国「10日にイランへ過去最大規模の空爆」ヘグセス米国防長官。
・事実上封鎖されているホルムズ海峡をインド向けのサウジ原油を積み込んだ石油タン
 カーの運航を確認=ロイター通信
・ライト米エネルギー相、ホルムズ海峡を航行している石油タンカー1隻を米海軍が護
 衛していると「X」に投稿したが、すぐに削除。
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