【前週までのレビュー】JPXゴムRSS3の中心限月の8月限は、中東情勢の緊張 から上昇はしたが。ゴム独自のファンダメタルズに大きな変化はないうえ、中国の天然 ゴム需要の減少懸念もあり、上値が重くなるみた。 【上値を試すか】 JPXゴムRSS3号の活発限月8月限は、米国とイスラエルによるイラン攻撃を背 景としたドル高や原油価格の急騰を背景に385.0円まで急伸した。その後は、37 0〜380円前後で推移している。ただ、イラン戦争は、米トランプ政権の思惑より長 期化する可能性がある。原油価格の上昇を受けて、12日、米財務省は現在海上輸送中 のロシア産の原油や石油製品を約1カ月にわたり各国が購入するのを認めると発表し た。米トランプ政権は、開戦当初、短期収束を目論んでいたとみれることから、今回の 決定はイラン戦争の現状が、想定以上に長引くの可能性を懸念してのことだろう。原油 価格が一段高、もしくは高止まりするようなら、ドル買いや石油製品価格の上昇をもた らす。JPXゴムRSS3も上値を試しやすくなるだろう。 【中国自動車販売が不調】 11日に中国汽車工業協会(CAAM)が公表した2月の中国自動車販売台数は前年 比15.4%減少となり、2024年2月以来最大の下落率となった。国内販売と輸出 の内訳をみると、国内販売は34.2%減の95万台。輸出は58%増の59万台とな っている。国内販売が落ち込んだのは、今年に入り自動車購入の奨励措置の縮小が背景 にある。一方、輸出は増加したものの、、米・イスラエルによるイラン攻撃により、3 月以降は伸び悩む可能性がある。中国は、世界の天然ゴム消費量の約3分の1を消費す る世界最大の天然ゴム消費国である。その中国の自動車販売が減速すれば、天然ゴム価 格も緩むことが考えられる。 【上海ゴムは上値を試すか】 上海ゴムの中心限月の5月限は、上値を試しそうだ。大型連休明け2月24日の上海 ゴムは急伸し、中心限月の5月限はギャップアップとなる1万6610元で寄り付く と、同日に1万7155元まで急騰、26日には1万7390元まで上値を伸ばした。 3月2日に1万6905元まで押したが、3日に1万7520元まで上昇した。4日に は1万6460元まで急落したが、すぐに買い拾われると、12日には1万7600元 まで上昇し、一代の高値を更新した。ただ、終値は1万7195元となった。現在、原 油価格の乱高下の影響を受けながらも、水準を引き上げている。目先、1万7000元 付近を支持として、上値を試す展開になるとみる。 【東京ゴム活発限月の8月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の8月限は、もみ合いとなった。2月下旬からの値動きを 確認すると、2月19日にドル・円が155円台前半の円安に振れると359.0円ま で水準を引き上げた。さらに24日に大型連休明けの上海ゴムが急伸すると、大幅高と なり370.0円まで上伸。、3月2日には385.0円まで上値を伸ばし、一代の高 値を付けた。だが、3月4日に調整場面を迎え366.6円まで下落した。その後は、 おおむね370〜380円前後でのもみ合いとなっている。 買いが先行すれば、節目の380.0円突破が最初の関門。これに成功すれば、2日 に付けた一代の高値385.0円を試すことになる。高値更新となれば、節目の39 0.0円や4000.0円を意識した展開になりそうだ。一方、軟化するようなら、終 値ベースでの370円割れがポイントになる。これが示現されると、節目の365円を 目指そう。この水準には、一目均衡表の基準線も位置しており、押し目買い意欲が強そ う。同水準を割り込むと、節目の360円付近に攻防になる。 【今週の注目ポイント】 原油相場に注目したい。米国とイスラエルの共同によるイラン攻撃により、中東情勢 の緊張が高まっている。ホルムズ海峡の封鎖が長期化する可能性もある。原油価格が高 止まりする事態となれば、JPXゴムRSS3の買い意欲が高まるとみる。 【相場予想レンジ】 3月16〜20日のJPXゴムRSS3号8月限の中心レンジ予想は360〜380 円前後。テクニカルの支持線366.6円(3月4日安値)、抵抗線は380.0円 (節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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