株価指数先物【寄り前】 75日線や-2σ水準では強弱感が対立

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 52910 -460 (-0.86%)
TOPIX先物 3570.0 -22.5 (-0.62%)
シカゴ日経平均先物 53005 -365
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米財務省が、制裁対象としているロシア産原油と石油製品について制裁を一時的に解除すると発表。原油先物が下落したことで買いが先行し、NYダウは一時440ドル超上昇する場面があった。しかし、イラン情勢を巡って武力衝突が激化することへの懸念は強く、原油先物が上昇に転じると、持ち高調整の売りが優勢になった。

 S&P500業種別指数は電気通信サービス、公益事業、食品・生活必需品小売、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、テクノロジー・ハード・機器、メディア、半導体・同製造装置の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄ではボーイング、ユナイテッドヘルス・グループ、ベライゾン・コミュニケーションズ、スリーエム、ウォルマートが買われた。半面、セールスフォース、アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが軟調。

 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比365円安の5万3005円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比380円安の5万2990円で始まった。直後に5万2480円まで売られた後は持ち直し、ほどなくして5万3000円台を回復。その後もロング優勢の流れのなかで、米国市場の取引開始後には5万4060円まで買われた。ただし買い一巡後は軟化し、終盤にかけては5万2900円~5万3200円辺りで保ち合いを継続。日中比460円安の5万32910円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。一時5万2480円まで売られ、支持線として意識されている75日移動平均線(5万2850円)を割り込む場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-2σ(5万2390円)に接近した後は75日線を上回っての推移が目立った。9日の急落局面でも、5万1160円まで売られた後はカバーが入り、-2σを上回って終えていた。同水準では強弱感が対立しやすいとみられ、まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになろう。

 中東情勢を巡る不透明感は根強く、原油価格の高止まりがリスク回避の姿勢を強めやすい。13日のNY原油先物は1バレル=98.71ドル(+2.98ドル)だったが、CFD(差金決済取引)提供業者が独自に市場を形成するサンデー原油では101ドル台に乗せている。再び100ドルを上回っての推移をみせてくるようだと、ショートを仕掛けてくる動きが強まりそうだ。

 日経225先物は75日線、-2σを明確に割り込んでくると、9日につけた5万1160円のほか、オーバーシュート気味に-3σ(5万0610円)を捉えてくる可能性があろう。また、日経平均株価が3月のSQ値(5万2909.45円)を割り込んでくる局面となれば、先物主導によるショートを仕掛けやすくさせそうだ。13日の米国市場ではエヌビディアなどハイテク株の弱さが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めたい。

 一方で、75日線や-2σ水準で底堅さがみられると、-1σが位置する5万4170円辺りが意識されてくるだろう。そのため、オプション権利行使価格の5万2000円から5万4000円のレンジを想定する。

 13日の米VIX指数は27.19(12日は27.29)に低下した。上向きで推移する+1σ(24.84)と+2σ(28.07)とのレンジに沿ったトレンドをみせているが、イラン情勢次第では再び30.00を上回ってくる可能性があるため、リスク回避姿勢はくすぶる。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.85倍(12日は14.92倍)に下落した。前週は週初に14.99倍から14.66倍に急低下する場面はあったが、その後は14.75~14.95倍辺りでの推移が続いた。外部環境の影響を受けたインデックスに絡んだ商いが中心であり、スプレッド狙いの動きは入れにくいだろう。

株探ニュース

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