【これからの見通し】神経すり減る相場展開、好悪材料が交錯 ドル円は160円手前で身動き取れず

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】神経すり減る相場展開、好悪材料が交錯 ドル円は160円手前で身動き取れず

 今週はイラン関連の報道に市場が振り回されている。米政権はイランとの停戦合意を模索しているが、15項目の提案はイランにとっては受け入れがたい内容だ。パキスタンが仲介役となり、一部ではトルコでの協議開催の動きも報じられている。しかし、イラン側も革命防衛隊が5項目の要求を突き付けており、これも米国には受け入れられにくいだろう。加えて、米国とイスラエルとの間に好戦姿勢に大きな差がある点も指摘される。この問題はなかなか解決の糸口を見いだせない状況だ。

 市場の動きはまちまちとなっており、一本の線で説明しがたい。株式市場は堅調に推移しており、停戦合意への期待が見え隠れする。一方で、為替市場ではドル買いが優勢。有事のドル買い、インフレ警戒による米長期債利回り上昇、原油価格高止まりの長期化への懸念が円安につながる面も指摘される。本来は安全資産とされる金などの貴金属には売り圧力が掛かっている。ドル高・インフレなどが売り圧力となるほか、イランなどが戦費捻出のために金を売っているとのうわさも出ている。また、株安局面では、いわゆる換金売りが安全資産買いを凌駕する場面も観測されている。

 市場参加者、特に短期売買を行うトレーダーにとっては、神経がすり減る相場展開だ。逐一の材料に飛びつく場合には、ポジションの出口を常に意識しながら取引することが必要であろう。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、ドイツGfK消費者信頼感調査(4月)、フランス企業景況感(3月)、フランス消費者信頼感指数(3月)、ユーロ圏マネーサプライM3(2月)、ノルウェー中銀政策金利(3月)、南ア生産者物価指数(PPI)(2月)、南ア中銀政策金利(3月)、ブラジル拡大消費者物価指数(IPCA)(3月)、米新規失業保険申請件数(03/15 - 03/21)、メキシコ中銀政策金利(3月)などが予定されている。

 発言イベント関連では、デギンドスECB副総裁、エストニア中銀総裁、ブリーデン英中銀副総裁、テイラー英中銀委員、グリーン英中銀委員、ロジャーズ加中銀上級副総裁、クックFRB理事、ミランFRB理事などの講演やイベント出席が予定されている。米7年債入札(440億ドル)が実施される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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