【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における3月 24日時点の大口投機家の売り越しは300万9763枚となり、前週の347万 0109枚から縮小した。取組高合計は4890万1175枚となり、前週から 224万1612枚(4.4%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が19.6%減、債 券合計が4.1%減、為替合計が3.1%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計 が1.2%増、エネルギー合計は4.0%減、金属合計は3.0%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式、債券で買い戻しが手じ まい売りを上回って売り越しを縮小した。為替は手じまい売りが買い戻しを上回って売 り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イラン戦争の終結期待が高まったが、イランが米国の停戦提案を拒否し、戦 争長期化の見方が強まった。ただトランプ米大統領がイランのエネルギー施設攻撃を4 月6日まで延長するとした。地上部隊1万人の追加派遣を検討と伝えられ、イラン戦争 の行方が引き続き焦点である。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が6万2806枚売り越し(前週6万7780 枚売り越し)、ユーロは9279枚買い越し(同2万1132枚買い越し)、英ポンド は5万8422枚売り越し(同6万5515枚売り越し)となった。ユーロは手じまい 売りが買い戻しを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がイラン戦争の終結期待を受けて急落したが、停戦協議に対する 懐疑的な見方を受けて押し目を買われると、イランが米国の停戦提案を拒否し、戦争長 期化の見方が強まったことを受けて堅調となった。金はイラン戦争の長期化見通しを受 けて急落したのち、終結期待を受けて下げ一服となった。ただイランが米国の停戦提案 を拒否すると、上値を抑えられた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が23万3620枚買い越し(前 週21万8688枚買い越し)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。ニュ ーヨーク金は16万8327枚買い越し(同15万9869枚買い越し)に拡大、ニュ ーヨーク・プラチナは1万6198枚買い越し(同1万6898枚買い越し)に縮小し た。金は新規買い、買い戻しが入り、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが37万5360枚買い越し(前週31万 2342枚買い越し)に拡大、大豆は21万5210枚買い越し(同22万1066枚 買い越し)に縮小した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は手じまい売りが買 戻しを上回った。前週のコーンは、南米の生育改善が圧迫要因になったが、肥料供給ひ っ迫懸念などを受けて下げ一服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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