日中取引開始後、原油の2026年8月限は上昇しているものの、上げ幅は限定的。 米エネルギー情報局(EIA)の発表によると、米原油在庫は4億6163万 6000バレルまで増加し、今年の最高水準を更新した。オクラホマ州クッシングの原 油在庫も今年最高水準を塗り替えている。イラン戦争が始まってから米原油生産量は下 向きで、米戦略石油備蓄(SPR)の放出はまだほとんど行われておらず、この期間で 製油所稼働率は上向いているものの、原油在庫の積み上がりは明らかである。輸入の増 加や輸出の減少が原油在庫を押し上げたようだ。 イラン戦争の最中、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)など米国 産の原油は割安な水準にとどまっており、海外の割高な原油と裁定が働くなら輸出が増 えそうなものだが、3月後半から輸出は減少傾向にある。イラン戦争の見通しが不明確 で、米石油企業はリスク回避のため備蓄の拡充に動いているのだろうか。米国はベネズ エラからの原油輸入量を急速に拡大させているうえ、SPRからまだ十分に供給を受け ることが可能だが、輸出を見送り、在庫の確保を優先させる理由はなにか。世界の石油 商社は米原油在庫を手に入れようとしないのだろうか。今後もEIA週報で推移を確認 したい。 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比1.57ドル安の98.55ドルで取 引されている。本日これまでのレンジは97.70ドルから99.21ドル。 原油8月限の予想レンジは7万9200円から8万0200円、ガソリン先限は 13万0000円から14万0000円、灯油先限は12万0000円から13万 0000円。 MINKABU PRESS
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